テレビ朝日の『博士ちゃん』で放送になった

昭和の歌謡曲を歌った歌手たちのベスト20、

これがけっこう面白く、いろいろなことを考えた。

子どもの目は忖度がない、

裸の王様は裸だというし、

カッコいいものはカッコいいという。

ベスト20のなかに男の歌手は

秀樹とジュリーの2人だけ。ランキングは4位と14位で、

評価に相当の開きがある。ベスト3は中森明菜と山口百恵と松田聖子、

恐らくこれは、いまの大人の世界でも同じような評価をされるだろう。

……

秀樹はとにかく、いまの子どもがみてもカッコいいらしい。

46歳になる、昔、オトコ組の大ファンだったウチの娘は

秀樹のファンでもなんでもないが「この人カッコいいよね」という。

このランキングのなかには、ジャニーズ事務所のタレント、

郷ひろみもフォーリーブスもたのきんもはいっていない。

小柳ルミ子も南沙織もアグネス・チャンもランク外。天地真理は

当時も子ども受けしていたが、いまでもそれが通用するのだろう。

おおざっぱな印象だが子どもたちは

作られたものと自力で形になったものが持っていた

エネルギーの差を本能的に見分けているのだろう。

……

何が基準でどういう採点の仕組みがあったのか、

番組がそこまでは説明していないから、わからないことだらけだが、

面白いもの、楽しいもの、可愛いもの、きれいなもの、

歌が上手な人、男ならカッコいい人、そういう歌手に反応している。

女の第一位の中森明菜は、いま本人はほとんどTVには出ないが、

[歌がカッコよくて上手]、[なんか悲劇的]ということだろうか。 

当時、それで売ったイメージがいまも通用する人のランキング、

わたしの目からはそう見えた。

……

沢田と秀樹の評価のちがいは、秀樹はどこまでも健康的だったが、

ジュリーはわざと病的だったり異常だったりした影響だろうか。

子どもの目は(たぶん大人の目も)何十年という歴史の経過を通しても、

いいものはいいという、歌手の品性をを見通す力を持っていた、

それに驚いた。

……

おじいさんとしては、

芦田愛菜がかわいいのにも驚いた。

 

この話、ここまで。