安原との思い出の写真が一枚だけ残っていた。

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最期を看取ってくれた、介護士の方から沈黙図書館宛に

次のようなメールが送られてきた。

個人情報に属するが、〝故人情報〟でもある。

安原がどういう男だったかも判るので、これを載せたい。

★★★

題名: 安原さんのご面会

メッセージ本文:安原さんはいま美しく安らかに眠られています。

■堀之内斎場 東京都杉並区梅里1-2-27 tel 03-3311-2324

 安原相國さん とのご面会時間 午前 8:30-10:00 午後16:00-19:00

 お葬儀、御供花、御供物のお問い合わせはセレモ なかむら さんへ

 ☎︎03-3380-0606

 

澤田 のどか (中央訪問治療院 保険で在宅鍼灸マッサージ ) 080-6547-****

nikita_nodoka@yahoo.co.jp

今日、国会図書館、図書館など周りましたが、コロナの影響で16日近くまで閉鎖しておりました。どなたか安原さんとの思い出や平凡パンチなどの資料がありましたら、写真かPDFで頂ける幸いです。あと安原さんのいい写真、思い出の写真なども受け付けております。

安原さんは様々な過酷な病気を見事に乗り越え、明るく楽しく前向きにリハビリや治療をしておりました。闘病生活中は いろいろな意味で大変でも、どんな人も一人一人を大切にし、自ら動いて仕事が出来ない時には悔し涙を流し、透析の仲間も励まし。「絶対によくなってやる」「俺がやらなくちゃ」と入退院を繰り返し満身創痍でもヘルパーさん達が何もやる事ないくらい自身でバリアフリー生活を工夫して編み出し、私のような訪問治療の鍼灸師にまで気を使い「訪問治療はあちこち回って大変だな。俺は一番、最後か、午後から忙しい日は最初でいいからな!在宅医療なんだから!」

安原さんの治療が最後の日にはスープやご飯まで用意して待っていてくれたり。

朝早く行けばハムエッグを作って待っていてくれたり、一緒に韓国のお雑煮を作ったり、日頃、お世話になってある人達へ梅酒や薬酒を作ったり、私が破けたカーディガンを着ていたら、そんな私を心配してユニクロの上着をクリスマスプレゼントしてくれたり。安原さんとの思い出話しは尽きませんが、安原さんの癌の痛みと悔しさ、真の優しさは私にも伝わってきました。

人生で目には見えない本当に大切なことを教えてくれた安原さんでした。幸せな寂しさと刻々と迫るお別れにちゃんと見送ってあげられるか不安です。どうか一人でも多くの皆様、お力添えをお願い致します。大事なお知らせなのに、遅くなりまして本当に大変、申し訳ありません。

安原さんが残してくれた目に見えない本当に大切なモノをこれからも皆様と一緒に育んでいけたら幸いです。安原さんは ときどき 「いつまでもあると思うな!お金と安原!」と仰ってましたが.、私の中では、永遠の安原相國さんです。安原さんがいてくれたことが私の18-29歳の20代の財産です。  澤田 のどか

 

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以上が送られてきた文面である。

…………

こんな状態でいることをわたしは知らなかった。

というより、安原からはなんの連絡もないので元気でやっていると思っていた。

たぶん、窶れていたのだろうが、そういう自分を

わたしに見られたくなかったのだろう。

わたしたちは猛烈な経験を二人で何度もしていて、

あらためて話さなければならないことはなにもなかった。

そのことはいずれあらためて書く。

今日、午後の面会時間に安原の死に顔を見に行くつもりでいる。

この話はここではここまで。

…………

また、続きを書く。