気になることがあり、時局について、ちょっと発言する。

ネットの中の Newsweek の記事。

本当に日本は終わったのだろうか。

以下、どんな内容の主張かをある程度、引用する。

 

■ついに日本は終わった 3/6(金) 17:07配信

 日本政府は3月5日、新型コロナウイルスの感染者が多い中国と韓国からの入国規制を決めた。 

 <安倍首相が表明した中韓2国からの入国規制は、まともな官僚がついていればあり得ない選択肢だった。そのせいで、新型コロナウイルス危機は大きな経済危機に発展するかもしれない>

 ついに日本は終わった。

 安倍首相は5日、新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、中国、韓国からの入国者(両国から帰国する日本人も含まれる)に指定場所で二週間待機し、国内の公共交通機関を使わないことを要請すると表明した。

 終わりだ。

 学校の一斉休校要請は99%誤りだが、これは200%誤りだ。

 価値観の違い、見通しの違い、事実認識の違い、すべてを超えて、あらゆる面で誤りである、どのような立場を採ろうとも、この施策は誤りであり、意味がないどころか、日本を決定的に積極的に駄目にする決定だからだ。

 水際対策は、いまや意味がない。やるなら1月せいぜい2月頭だ。感染拡大防止をするなら、国内の対策がすべてであり、それ以外は意味がない。いまや中国や韓国から観光に日本に来る人はほとんどいない。来るのはどうしても必要だからで、ビジネスだ。そして、日本人も含まれ、これは100%ビジネスか、現地からの退避者で、日本経済をつぶすだけでなく、日本国の同胞を犠牲にする(隔離されるなら帰国せずに現地でリスクにさらされる(肺炎のリスクだけでなく、様々な社会的リスク)ことになる)措置であるからだ。

なぜ、こんなことになってしまったのか。

 <指導者の行動バイアス>

 安倍首相の個人的な誤りではない。

 リーダーを危機で支える。それがスタッフの役割であり、日本では官僚の役割だ。それに失敗している。すべては一部の官邸官僚および彼らに付随する贋の専門家たちだ。

私が政府で働いたときに学んだことは、リーダーは危機では重圧で身動きがとれなくなることがある。判断も鈍るし、事実を正確には把握できなくなる。そのようなときに、正確なファクトを伝え、事実からいって誤りでない、ただし、考え方、価値観によってはいくつかの選択肢があり得るから、それを提示し、決定するのはリーダーであり、政治である。あとは意思決定後にリーダーシップを遺憾なく発揮できるように支えることだ。

 すべて逆を行っている。それが官邸の首相の取り巻きたちだ、と想像する。

 あり得ない選択肢は、何をもってしても止めなくてはいけない。意見が異なるのは仕方がないし、当然だ。しかし、どんな立場でもあり得ない意思決定をさせてはいけない。そして、リーダーは焦る。危機においては焦る。さらに、危機で手を尽くし、あとは待つしかない、というときに、その待つ時間が長いと、リーダーはさらに焦る。もどかしくなり、何も動かない自分を責める。自分から動きたくなってしまう。正義感のあるリーダーほど、素直でナイーブであればなおのこと、動くべきでないところで動いてしまう。そういう行動バイアスが存在する。それを止めるのが、側近、ブレーン、スタッフの役割だ。

 

 

 ★★★

将来の状況を予想していっているのだが、本当にそうなのだろうか。

発言者はこの人。ウィキペディアからの紹介だが、こう書かれている。

 

小幡績: 1967年生まれ(52─53歳) 千葉県出身 慶應義塾大学

小幡 績(おばた せき、1967年 - )は、日本の経済学者、投資家。

専門は企業金融、行動ファイナンス、政治経済学。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授。

 

★★★

自分の意見の主張のしかたが幼稚で、なんとなく教授になれないのも判る。

この人への批判。

………

★********さん 小幡績・慶応准教授は御用学者だと思いませんか?

 小幡は「デフレが望ましい。同じ所得で安く物が買えるから」と主張しているが、彼の見解は片手落ちだ。そもそも物価が値下がりすれば、誰かの所得が低下する。そして巡り巡って多くのの国民の賃金が低下し、結果実質賃金は下落、すなわち国民は貧困化するのだ。

このほかにも、小幡は「円安で日本国債が暴落する」だの「私の所得が下がっても消費は減らない」などという迷言、珍言、デタラメを吹聴している。この御用学者をみんなはどう思うか教えてくれ。

 

★********さん

 確かに主張自体は御用学者的だとは思いますが、「デフレが望ましい。同じ所得で安く物が買えるから」といった、ちょっと考えればツッコミが入るような薄っぺらなことを言っている時点で、「“学者”という括りでいいのか??」とも思います。

まあ小幡さんの場合、逆に清々しいほど明快な主張をしてくれるので(例えば質問者さんが挙げた迷言以外にも「円高で失業が増えるが、今後は円高を武器に投資で食っていけるようになるしかない」といった、分かりやすいけどツッコミどころ満載な主張)、“いろんな意味”で分かり易くはあります。

そういえば、少し前に高橋洋一さんに主張をことごとく反証されていましたが(過去の主張との矛盾まで暴露されて)、こういったところを見ると、やはり御用学者ではないような気もします。何せ、逆に御用的な主張がおかしなものだと広めることに貢献しちゃってますから………でも、そんな外野の声にもめげず、一貫してツッコミどころ満載な主張を続けられる『鉄の心臓』は、ちょっと見習いたいですね。

 

★ rin******* ご回答ありがとうございまうす。

・ 小幡語録の中に、「日本の財政を家計簿に例えると……」

・ 「このままでは日本は財政破綻する」というのがあります。

・ これは財務省の得意技です。経済の一般常識がある人なら、日本の財政と家計は異質であることは知っているはず。

・ 財政破綻を懸念する小幡が、「デフレを支持」するのも滑稽。

・ デフレになれば、税収は減り、財政は一段と悪化するのだから。いずれにせよ、小幡は外見も発言も稚拙な御用学者と見て間違いない。

★★★

モノにはいい方がある。日本社会が危機的状況にあるのはおそらく間違いないだろうが、

ここでこういうことをこういう形で言ったら、みんながどう思うか。

カタストロフィへのアジテーターと思われても仕方ない。

小幡さんは研究者であり、同時に投資家だという。

このマイナス局面を利用して、日本経済の崩壊を演出しようとしているのだろうか。

★★★

これ以上の踏み込んだ批判はわたしはしないが、この時期の危機報道には

ある種の編集的な倫理が必要である。

ヘッドラインハッスルなあざといタイトルは避けるべきだ。

調子に乗って勢いづいているオッチョコチョイと思われる。

前出の佐々木俊尚さんの『2011年新聞テレビ消滅』にも通じることだが、

ここでもまず、出版社と編集者の見識が問われなければならない。

 

この話はここまで。