天地真理のこと。

 

杉村太郎、木滑良久、石川次郎と、わたしと個別の人間とのかかわりを書いてきて、ほかにも、自分の昔の知り合いのことをいまの自分がどう考えているか、形にして書き残しておきたいなと思いはじめた。

木滑、石川は会いたいと思えばいつでも会えるが、杉村太郎のように、もう二度とこの世では会えない人もいる。生者死者織りまぜて、わたしの人生の中で出会って、再び会わなくなってしまった人たちがたくさんいる、そういう人たちの、消息のわかっている人もいれば、どこでなにをしているかわからない人もいる。たぶん、その人たちの想い出を書くことは、自分の過去と自分がどうやってその時代を生きようとしたかを記録することなのではないか。

 そう考えたのには理由がある。じつは昨日のことだが、引き出しの中を整理していて、小さな桐の箱を見つけたのである。その箱は便宜があってそうしたのだろうが、いつのことだったか子細を忘れてしまっている。箱の中に入っていたのはわたしが四十数年前に月刊の『平凡』という雑誌でいっしょに仕事をした、天地真理というアイドル歌手の三十枚あまりのネガフィルムだった。

塩澤は雑誌『平凡』関係のデータ原稿をもとに、上書の原稿執筆作業に入りました。

天地真理さんについては、彼女がこのあと、どういう形で生きていくのが一番幸せなのかを考えに入れて、原稿書きを進めるつもりです。

この本はいろいろな事情がありできるだけ早く、編集作業を終わらせて、発表したいと思っています。たぶん、七月か八月。もう少し具体的なことが分かったら、また、お知らせするようにいたします。よろしくお願いいたします。

 

https://ameblo.jp/yukiton-4030/entry-12373770365.html

2018年5月6日の[忘れられない人・天地真理さん(二)]にもどります。