今日午前中、「新湾岸道路と美浜区のまちづくりを考える会」のみなさんが千葉県に対して、新湾岸道路に関し、懸念することなどを伝える懇談を行ない、私も同席させていただきました。

 私もブログ等で何度もお伝えしていますが、新湾岸道路は東関道の高谷ジャンクション(市川市)を起点に、千葉市(蘇我IC)と市原市(市原IC)を結ぶ高規格道路(高速道路)とする計画づくりに向けて進められている中で、千葉市美浜区は住宅街や団地と海辺の間を通るルート案(道路新設で高架構造または地下構造)となっています。

 

 「高架構造になったら海辺の眺望が遮られる」「住み始めた時は道路計画なんてまったく聞いていない」などの懸念が出され、道路計画課の担当者は「みなさんの心配はよくわかる」などと答えました。また別の参加者からは「アンケートの結果や有識者委員に言われて『住環境への配慮』を加えたように感じる。住環境は基本であり、姿勢が問われるのではないか」との指摘もありました。

 液状化など災害対策で担当課は、「地下構造でも地震や液状化に耐える構造にするため、一般的に岩盤層までの杭基礎等の実施をする」とも答えました。

 

 この他、「建設することが前提のアンケートなのでは?」などの意見も出されています。私も最後にお話しできる機会がありましたので、「評価項目案で『渋滞解消』『防災機能』『アクセス性向上』などを見ると、道路新設の高架構造案が優位になっている。これをそのまま説明したら高架構造が良いと思う市民が多くなるのでは?」と指摘させていただきました。

 

 いずれにしても資材高騰等が反映されていない1兆円(高架構造)、2兆円(地下構造)という多額の費用がさらに膨れ上がるのは必至です。国の1省庁の予算規模を新湾岸道路に投じることが必要でしょうか。今後、千葉市や千葉国道事務所とも懇談を予定しているとのことなので、私も同席したいと考えています。