今日午前中、浅野史子県議(市川市選出)、もりた真弓市議(花見川区)とともに、千葉県立千葉特別支援学校(千葉県)に伺いました。同学校は平成3年4月に開校し、現在は小学部・中学部・高等部をあわせた児童・生徒数は260人を超えています。
同校は「これまでに培われてきた校風を大切に、教師自ら研修に努め、一人一人の児童生徒の適切な教育環境を整え、学校・家庭・地域の連携を密にし、地域社会の中でよりよく生きられるよう、心身ともに調和のとれた、たくましく主体的に活動する、心豊かな児童生徒を育成する。」という教育の基本のもと、学校経営が行われています。障害をもつお子さんの成長だけでなく、保護者や地域の方々の協力のもとで、学校で様々な取り組みが行われています。
しかし、特別支援学校の施設の狭あい化が課題となっていて、同校も作業室や図書室を教室にしなければならなくなって、写真下にあるように図書室だったところを教室として使用しています。また、クールダウンできる部屋がなく、教室の後ろにカーテンで仕切られたスペースがあるだけで、こうした施設上の課題もあります。
学校へのスクールバスは7台で、うち2台は学校直営ですが、残りは委託しているとのことです。通学には50分前後、直営のバスにはGPS機能も付けて、どこにバスが走っているかなど保護者の方にもわかるようにしているそうです。いま、就労している保護者の方への支援が求められています。
東京都中野区では「学校教育法第1条に規定する小・中・高等学校、それに相当する特別支援学校および学童クラブへ通学・通所する児童・生徒で、保護者の疾病・就労その他やむを得ない事情により、通学等の介助が受けられない方が対象」となる移動支援事業を実施しています。
千葉市では、「義務教育機関への通学、保育所又は子どもルームへの送迎、通所施設等への通所等について、移動支援を利用することはできませんが、保護者の入院等やむを得ない事情による場合であれば、一時的(3か月程度)に移動支援の利用が認められる場合がある」だけです。
親御さんのご苦労など当事者になってみないとわからない部分もあります。一人ひとりを大切にし、保護者も含めて親身に相談できる体制が求められていると感じます。

