千葉市では1989年2月28日に「平和都市宣言」をしています。

 「私たちの郷土千葉市は、「ゆとりと活力ある都市づくり」を基本目標に、心のふれあう豊かで美しい地域社会の創造と健康で快適なまちづくりに懸命な努力を続けているところである。郷土千葉市の発展と市民の幸せは、日本の安全と世界の恒久平和なくしては望み得ないものである。よって、私たちは、核兵器などによる戦争への脅威をなくし、市民共通の願いである世界の恒久平和を求め、ここに「平和都市」を宣言する。」と高らかに宣言しています。

 

平和首長会議のホームページに紹介された千葉市デジタル平和資料館(一部)

 

 あぐい初美市議(稲毛区)は、「80年という長い年月、平和を築いてきたことの重みについて共有しあい、次の世代に受け継いでいくことが求められる」と平和啓発活動の重要性を述べました。

 6月10日に千葉市デジタル平和資料館がWEB上に開設され、平和首長会議のホームページには加盟都市の取り組みとして資料館開設が紹介されたことについての反響をただしました。

 市民局長は「市民の方からは、資料をデジタル化して残す場ができて良かった、動画が多くわかりやすかった、資料をもっと増やしてほしいという声をいただいている。実際にご利用いただいた一部の小学校では、教材として魅力がある、クイズ形式などの工夫により、児童が意欲的に取り組んでいたなどの話を伺っている。また、この機会を通じ、複数の市民の方から戦災資料の寄贈や寄託をいただき、新たに掲載したところです」と反響について答えました。

 

 またあぐい市議は「戦争体験者の話を聞く会を各区で開催すること、自分の戦争体験を話したいという方を掘り起こし、動画にとってデジタル平和資料館に保存すること」について見解を求めました。

 市民局長は「戦争体験の生の声を聴くことは貴重な機会であると認識しており、若い世代を対象に、平和に関するアニメ上映や講話会を、高齢となっている戦争体験者の方々の負担を考慮し、生涯学習センター小ホールで年1回実施している。デジタル平和資料館の開設にあたり、新たに5人の方の空襲体験談を掲載しましたが、さらに複数の市民の方から、ご自身の空襲などの体験を語りたいとの声もいただいていおり、収録に向け調整を行っている」と答えました。

 

 語り部を増やすことなどを提案してきた側としては、デジタルという形でも増えることは良かったと思います。引き続き、充実に向けて提案をしていきたいと思います。