千葉市議会第3回定例会(9月議会)に提案された補正予算に、プラスチック分別収集・再資源化に向けた取り組みが計上されました。循環型社会・脱炭素社会の実現に向けて、家庭から排出されるプラスチック資源の分別収集・再資源化を実施するため、事業実施に要する経費の補正です。分別収集等開始時期までに約2年間の準備期間を要するため、今年度中に収集運搬事業者および再商品化事業者と業務委託契約を締結する必要があることから、あわせて債務負担行為の設定を行うというものです。

 

 補正予算は、新指定袋のデザイン案を選定するための60万円。債務負担行為は、ごみステーションから再資源化施設までの運搬業務を事業者に委託するための2億3,400万円(2026年度~2027年度)と、プラスチック資源の再商品化業務を事業者へ委託するための4億5,400万円(2026年度~2029年度)です。

 事業開始時期は2027年12月。収集対象は容器包装プラスチックと製品プラスチックの一括回収。新指定袋は30リットルと15リットルの2種類で週1回収集となります。収集目標量は年間9,000トンとなります。

 

 日本共産党千葉市議団は、1991年に塩素系プラスチック等を製造メーカーに回収責任を求めた質問以降、2000年の容器包装リサイクル法がスタートしたことの機会を捉えて、プラスチックの再資源化を求めて、その後も質問を重ねてきました。

 政令市では、プラスチック資源の分別収集を行なっていないのは3市で、福岡市、静岡市、そして千葉市となっていますが、現在検討が行われ、予定では千葉市は最後から2番目に実施予定とのことです。2年後の実施となりますが、長年求め続けてきたことがやっと実現することとなります。

 

 写真は環境局が示した大まかなイメージ図です。