今日は一般質問に登壇しました。質問項目は、防災・減災、新湾岸道路、美浜区の諸問題(高洲第一ショッピングセンター・稲毛海浜公園リニューアル事業)についてです。

 防災・減災についてはトイレトレーラーの導入なども求めましたが、今回は大規模災害が起きた場合の住宅確保支援や、マンション防災と分散避難についての取り組みについて求めましたので、以下、質問と答弁の内容をお伝えします。

 「防災には終わりはない」ということを、能登半島地震のボランティア活動も通じて感じているところです。今後の議会でも防災・減災については取り上げていく予定です。

 

【佐々木ゆうき】

 仮設住宅の入居可能世帯について、わが会派のかばさわ議員の代表質問では、「建設型の仮設住宅候補地196か所、標準的住戸の整備で5,246世帯が入居可能」との答弁がありました。住宅の確保と生業の再建が求められている中で、さらに市営住宅の空き住戸の活用、UR都市再生機構との災害協定による住宅の確保など総合的に支援できるような体制を構築することが必要ではないですか。

 

【都市局長】

 本市の応急仮設住宅につきましては、建設型の仮設住宅に加え、民間賃貸住宅を借り上げる「賃貸型の応急仮設住宅」を提供することとしています。 市営住宅については、発災直後から被災者の当面の住まいを確保するため、市営住宅の空き住戸を一時的に活用することとしています。また、大規模災害において、国の通知等があった場合には、「応急仮設住宅」としても活用できることとなっています。また、UR都市再生機構の賃貸住宅については、国からの要請に基づき、被災自治体の災害対応支援として、一時的に提供できることとなっており、実際の運用について、UR都市再生機構と連携していきます。

 

【佐々木ゆうき】

 マンション防災美浜区は世帯数で持ち家のみ場合、5割強が団地型集合住宅やマンション等に居住しています。いわゆる「マンション防災」の位置づけが重要になりますが、千葉市内の分譲マンション管理組合でマンション防災計画を策定している管理組合などは把握していないとのことです。作成のための補助、専門家の派遣支援などを充実させることが必要ではないでしょうか。

 

【危機管理監】

 本市では、集合住宅の立地や規模、設備、居住者の構成など、 お住まいのマンションや団地の実情に合わせて、集合住宅の特性を踏まえた防災マニュアルの作成に取り組んでいただくための手引書として「集合住宅向け防災マニュアル」を作成し周知を図っているところです。今後も機会を捉え、引き続き周知、啓発を図るとともに専門家の派遣支援については他市の事例等、調査研究していきます。

 

【佐々木ゆうき】

 分散・在宅避難について、東京都で作成した「マンション防災~日頃の備えと地域での連携が必要です」があります。これには「マンション等の居住者以外の皆様も是非ご一読ください」と記載されています。マンション等の居住者以外の相互連携を呼びかけるものとなっています。この中には端的に「在宅避難で気をつけたいポイント」として「トイレは流さない」「エレベーターは使用しない」が示されています。

 千葉市でも「分散避難」のパンフレットが作成されていますが、より充実させる観点から、端的にポイントが分かるように記載の改善を求めます。お答えください。

 

【危機管理監】

 本市では、分散避難の意義や在宅避難を可能とするためのト イレや食料など備蓄、家具転倒防災対策などについて市民に認 知してもらう目的で分散避難パンフレットを作成しました。今後も分散避難への理解や取組みを促進するため、周知啓発に取り組むとともに、パンフレットの改善についても検討していきます。