今日午後から、日本共産党千葉市議団として若葉区にある新内陸最終処分場や金属スクラップヤード、千葉市大宮学園、環境保健研究所建設地を視察しました。
 新内陸最終処分場は、「循環型社会をめざす」という目的で、平成12年の一部供用開始し、清掃工場から出された焼却残渣や不燃ごみの埋め立て処分が行われてきました。埋立期間は当初15年でしたが、ごみの減量化や最終処分場の延命化に伴い、現在も埋立が行われています。
 あらためてになりますが、最終処分場の構造と処理までの流れ、浸出水処理の行程について説明を受けました。最終処分場の整備については周辺地域との関係もあり、土地の選定については課題となっています。ごみ処理については、何でも燃やす時代から、地球環境を守るための取り組みへとシフトしなければなりません。


 次に、若葉区内も含め市内には金属スクラップヤードが約100か所あると言われています。
 騒音・振動や不適切な保管による火災の発生が相次ぎ、周辺住民の生活環境の安全を脅かす状況になっているところもあります。再生資源物は有価物として取引されており、廃棄物処理法の規制対象となる「廃棄物」には当たらないため、保管について直接規制する法令等がないことから、特に住宅地に隣接している金属スクラップヤードとのトラブルがあります。
 千葉市議会への請願や議会質問により、千葉市として、市民生活の安全の確保及び生活環境の保全を図ることを目的として、再生資源物の屋外保管を行う者が守るべき義務など必要な事項を定めた「千葉市再生資源物の屋外保管に関する条例」を制定し、2021年11月1日以降に再生資源物の屋外保管を行う事業者は、原則、設置する屋外保管事業場ごとに許可を受けなければならなくなりました。
 この他にも、屋根付きの保管場所や休憩所設置など都市計画法違反で行政の「命令」を受けている金属スクラップヤードもあります。
 予定地だった場所も案内されましたが、写真にあるように住宅地から30メートルしか離れてない場所に整備予定でしたが、住民のみなさんの運動や議会との連携で、整備を断念させた場所です。
 ここは地域のみなさんの散歩コースにもなっており、調査したら「赤道」であったことがわかり、金属スクラップヤード予定地を分断する形になり、この点からも事業者は断念に至ったとのことです。

 大宮学園と環境保健研究所建設地の視察については、また機会をみてご報告します。