今日午後2時から美浜文化ホール・音楽ホールで開催された「第14回美浜区平和と文化のつどい」に参加をしました。最初に特別報告として、磯辺九条の会事務局長の渡辺保雄さんが「平和憲法のゆくえ」と題して、安倍、菅、岸田と続く改憲の策動が強められていることや、衆院選での日本維新の会の伸長による改憲手続きの国民投票の動きなど、改憲の動きが強まっている中で、国会における憲法改正の議論そのものを入口から阻止するための運動や、立憲野党と改憲を許さない国民・市民の運動が、これまでにも増して重要であることなどが話されました。

 続けて、ドキュメンタリー映画「日本人の忘れもの―フィリピンと中国の残留邦人」が上映されました。内容は、戦争という国策によって、生まれながらにして人生のダメージを負った人たち、フィリピンの残留孤児(邦人)が、日本国籍を就籍するために、フィリピン政府を動かしていくものの日本政府が、残留邦人の願いに背を向けて、その実現を阻んでいること。
 中国残留孤児が全国各地で国を相手どり、早期帰国実現義務違反と自立支援の義務違反にもとづく損害賠償請求を行いました。2006年の神戸地裁での判決は上記の内容を国に厳しく指摘する判決が出された一方で、東京地裁での判決は戦争受任論(戦争だったから仕方がない、受け入れざるを得ない)の立場で、全面的に棄却する不当な判決になりました。

 戦争という国策によって生まれたこの問題を解決していく責任が日本政府に問われ、解決が迫られています。