今日は千葉市に住む青年・学生のみなさんが、「千葉市長選挙に向けての千葉市政の学習をやりたい」ということで、学習会の講師をしました。会場となった日本共産党中部地区委員会に来れない青年・学生とはオンライン(ZOOM)でつないぎました。
 千葉市の熊谷市政の12年間はどうだったのか、市長が市議会議員だった時代の議会・委員会での議論と、市長選公約と当選後の市政の変化について話しました。学生は当時はまだ10歳以下でしたので、何となく覚えている程度ですが、「何をしてきたのかわからない」といった話もありました。

 12年前の選挙公約では「財政再建を理由に福祉カットはしない」「ハコものはいらない」としていたが、難病見舞金カット、高齢者祝い金カット、国民健康保険料連続値上げ、家庭ごみ有料化、公共施設利用料有料化など319件、職員給与カットと合わせて合計363億2千万円削減する一方で、新庁舎整備275億円、千葉公園体育館整備77億円、競輪場建て替え新設30億円、稲毛海浜公園リニューアル27億円、通町公園・中央公園連結(参道風の公園)整備30億円など、市長任期中に73件335億円の大型開発へ投入しています。

 最近の福祉削減では、心身障害者福祉手当カット2億3,790万円、おむつ支給事業所得制限を改悪して、1億8,357万円の、生活保護世帯の下水道使用料を新たに徴収して、一世帯年1万円の負担増で1億円もの福祉削減、学校のエアコンの光熱費のため子ども医療費の調剤薬局での負担を決めて、窓口で2億2,152万円の負担を子育て世帯に強いる弱者に冷たい背市政であることを報告しました。

 参加した青年・学生からは、「介護従事者を支援する予算があまりに少ないと思う、待遇改善にはどれくらい予算が必要なの?」「新型コロナに感染した方の入院などの状況がわかれば教えてほしい」「選挙の公約を破って罰することはできないの?」「私たちが取り組んできた給付型奨学金制度や家賃補助については市はどう考えているの?」などの質問が出されました。
 学生からは「白い砂に8億円かけるより、医療とか高齢者とかにお金を使うことが必要だと思う」と率直に感想が寄せられました。実態を知れば知るほど、いまの市政の実態がひどいものなのかわかります。

 学習会の最後のほうでは、あたらしい千葉・みんなの会の大野たかし千葉市長予定候補が参加し、前述した内容に加えて、市長選への決意が語られました。青年・学生のみなさんと市政が深められたのではないかなと思います。「フィールドワークもしたい」という感想も出されたので、選挙中は厳しいですが、選挙後にいっしょに企画できたらと思います。