今日は午前中に地元で会議に参加した後に、千葉市議会では各常任委員会が行われていて、あたらしい千葉・みんなの会が署名とともに提出した「青葉病院・海浜病院を公立のまま存続・充実を求める請願」の審査がある保健消防委員会を傍聴しました。メモなので正確さは欠けますのでご理解下さい。

 請願の項目は、
1.「市立青葉病院と市立海浜病院を公立・直営のまま存続し、充実してください」
2.「市立海浜病院は、近隣に用地確保を早急に行い、建替えを進めてください」

 まず冒頭に意見陳述があり、中央区在住の古澤さんが陳述されました。
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 千葉市に暮らしているからこそ、命を守ってくれる市立病院の問題は切実に市民に降りかかっています。病院は、いつでも安心して医療が受けられる体制を維持していくことが大切であり、市立病院はそれを担っています。
 青葉病院の院長先生は、青葉の救急体制は近隣の病院と連携し、「断らない救急体制」を維持することに力を入れているとおっしゃっていました。青葉病院は千葉市民の命の砦であります。青葉病院の市立病院としての役割をどうか深く考え、救急の縮小や回復期リハ病棟や地域包括ケア病棟など特定の患者しかかかれない医療を中心にしないでください。海浜病院の老朽化はあり方検討委員会でも常に話題に上がり、緊急課題として取り上げられていました。答申でも海浜病院を「新病院」として早急に建て替えを進めることが書かれました。しかし、どこに?いつ?といった具体的な話は市民の耳には入らず、地域の住民はこのまま通えるのか不安になっております。安心安全の海浜病院の建て替えを早急に進め、市民に安心と情報をあたえてください。
 赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代が安心してかかれる市立病院を、どうか進めていただけますようお願いいたします。
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 陳述の後に、参考説明としてあり方検討委員会の答申について、病院局次長が説明しました。質疑応答に移り、未来民主ちばの秋山委員から「市民のみなさまからの不安の声について当局はどのように考えているのか」や「市民の不安の解消についてどう対応していくのか」との問いに、病院局は「海浜病院の老朽化やこの度の厚労省の公表など市民の不安は十分認識している」「あり方検討委員会の答申を踏まえて検討している。海浜病院の老朽化など早急に対応していきたい」と答えました。同委員からは「答申が出て市が対応している。これからの対応を踏まえると、請願の「存続」「建て替え」のほうに向けて進めているので、会派としては賛同しかねる」として請願に反対しました。

 公明党の伊藤委員から「命を守ることと、地域医療を守ることについてどのように考えているのか」との問いに、病院局は「他の病院と公立病院では「命を守る」ということでは同じ方向である」と答えました。同委員からは「『存続』という言葉の使い方によって市民の受け止め方が違う。陳述人は勉強されていると思う。しかしそうした方だけではない。統一地方選挙前から『病院がどうなってしまうの?』など不安の声が寄せられている。関心を示していることだと思う。答申を受けてやっていただきたい。会派としては(請願とは)異なる意見もあるため賛同しかねる」と請願に反対しました。

 日本共産党千葉市議団のふくなが洋市議(中央区)から、「公立病院の役割について見解を」と求めると、病院局は「一定の財政支援のもと小児、救急など不採算医療を行い、市民にとって滞りなく医療を行う役割があると認識している」と答えました。また、「市立病院は住民の命を守ることだ。経営(健全化)に傾注しているように思われるがどうなのか」との問いに対して、「(千葉の)医療圏において医師不足と労働時間を減らす課題があるが、市民の命を守ることを考えて医療を行っていると認識している」と市立病院の果たしている役割は認識していると答えています。
 最後にふくなが市議から、「最終的に命を守ることである。私が議員になった当時は海浜病院はあの地域になかった。病院が求められていた。病院の歴史と役割を考えていくべきである。請願項目は切実なことなので、ぜひ採択をしていただきたい」と採択するよう訴えました。

 この他に発言はなく、採決に移り、結果は、日本共産党のみの賛成で、自民党・公明党・未来民主ちば・無所属(橋本市議)の反対で不採択になりました。選挙で公約として海浜病院の存続と充実を掲げた橋本市議がこの請願に反対しました。市立病院の存続と充実を掲げたのであれば賛成すべきではないでしょうか。