今日午後1時から議会が開かれ、市長提案の専決処分、補正予算、議案などについて質疑が行われ、自民党、無所属議員、日本共産党、市民ネットが質疑を行いました。日本共産党を代表して、かばさわ洋平市議が質疑に登壇しました。私からは台風で被災した農家への支援と、稲毛海浜公園施設の指定管理者の指定について質疑応答を載せます。

■議案第175号・専決処分・農業者支援について
【かばさわ洋平議員】

 台風15号による本市の農業被害は8億を超え、農業用ハウス等の倒壊など深刻な被害が出ており、速やかな支援が求められています。今回、本市が負担率を上げて農家の負担軽減を図ることについては評価するものです。
 まず、現時点で補助申請された農家数についてお示し下さい。

【経済農政局長】
 現時点で、約250件の農家のみなさまから要望を受けています。

【かばさわ洋平議員】
 市内農家数は販売農家として約1,000軒程度あるとされていますが、農業施設被害復旧助成、農畜産物被害損失補填についてですが、被災農家に対して支援メニューの周知徹底は図られているのかどうか、伺います。

【経済農政局長】
 被災された農家のみなさまの復旧に向けた各種助成制度を周知するため、認定農業者や新規就農者、農業組合長などに対して通知文を郵送するとともに、支援メニューの詳細を特集した「農業委員会だより」臨時号の発行や市ホームページへの掲載など広く周知に努めてきました。
 また、被災した農家のみなさまからの相談にワンストップで応じるため、農政センターに相談窓口を設置し、農家のみなさまが営農意欲を失わず経営再建できるよう支援しています。加えて、農政センターおよび千葉みらい農業協同組合幕張支店で地元説明会を開催し、206人の参加がありました。今後も農家のみなさまの心配や疑問に耳を傾け、きめ細やかな対応を心がけていきます。

【かばさわ洋平議員】
 収入保険加入の助成ということですが、本市の農家における収入保険加入率についてお示し下さい。また収入500万円の農家の保険料はどの程度なのか、伺います。

【経済農政局長】
 収入保険制度は、本年1月に始まったばかりであり、なおかつ、青色申告を条件としていることから、市内の販売農家1,090件のうち、加入農家は1件で、現段階での加入率は0.1%にとどまっています。また、収入500万円ののうかの保険料は3万8,000円で、そのうち、1万1,000円を本市が助成します。

【かばさわ洋平議員】
 実際に農家施設被害復旧助成に向けて申請に取り組む農家から話を聞くと、申請書や写真など膨大な提供を求められること、また支払いは来年春を過ぎるということで、申請意欲を失っています。高齢農家も多い中で、できるだけ申請は簡素化し、また支払い時期を早めるために、農政センター職員が被災農家を訪問して、申請におけるフォローを強化すべきと考えますが、見解を伺います。

【経済農政局長】
 農家のみなさまが支援制度を申請の際には、被災状況を証明する写真や、施設の修復等に係る領収書などを提示していただく必要がありますが、書類作成の際には、農政センターの職員が出向いてアドバイスを行うなど、効率的な手続きが進められるよう、農家のみなさまに寄り添った支援をしていきます。

■議案第193号・指定管理者の指定・稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設について
【かばさわ洋平議員】

 これまでの指定管理者が連合体であったが、ワールドパーク1者として指定するとのことですが、運営やサービス等変更はあるのか、お示し下さい。

【都市局長】
 現在、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設の指定管理業務につきましては、指定管理者である「株式会社ワールドパーク連合体」の中で「株式会社ワールドパーク」1社がすべて担当しており、「株式会社ワールドパーク」1社となっても、運営やサービスを変えることなく、管理運営が行われるものと考えています。

【かばさわ洋平議員】
 指定管理者選定評価委員会の答申において、「就業規則の届け出、36協定の締結等、労働関係法令を遵守するよう徹底していただきたい」とあるが、労働関係法令が適切でない企業を非公募で選定することは問題ではないのか。

【都市局長】
 指定管理予定候補者が、就業規則やいわゆる36協定といった労働基準法に基づく手続きに関し、社内での整備に時間を要していたことなどから、法令違反に該当しないことについて、社会保険労務士の確認を受けた旨の申出書によって確認しています。
 引き続き、適切な労働環境の確保について指導していきます。

【かばさわ洋平議員】
 先の度重なる台風被害で稲毛海浜公園の白い砂浜へのゴミが打ち上げられるなど清掃にかかる管理運営コストが増えていると考えられ、今後の花の美術館等の運営にしわ寄せがいくことがあってはならないが、適切な管理運営、サービスの質の向上ははかれるのか、見解を伺います。

【都市局長】
 いなげの浜の清掃は、指定管理業務には含まれていないことから、仮に経費の増加があった場合でも、指定管理料を削減することはありません。

【かばさわ洋平議員】
 花の美術館について利用者から前指定管理者と比較して、サービスの質が低下しており、改善してほしいという問い合わせが寄せられている。市としても、非公募で今回選定しており、施設リニューアル事業の一環として管理運営を行なう必要性が考慮されての選定であるが、今後より一層モニタリングを強化して質の向上に向けて指導すべきと考えますが、見解を伺います。

【都市局長】
 利用者に寄り沿ったサービスを提供するためには、利用者ニーズを的確に把握することが何より重要であると認識しており、指定管理業務の実施にあたっては、アンケート調査をはじめ様々な手段により利用者の意見、要望の把握に努めるよう、指定管理者を指導しているところです。今後も、より質の高いサービスが提供できるよう、取り組んでいきます。

 今日の議案質疑を受けて、明日10時から各常任委員会が開催されます。ぜひ傍聴にお出かけ下さい。委員会中継はありません。