今日明日と日本共産党千葉市議団で堺市と名古屋市を視察。今日は堺市のクリーンセンター臨海工場(清掃工場)を視察しました。同工場はガス化溶融炉方式を採用して、運転開始から6年経過しています。市内の清掃工場は3工場あり、ごみの処理量約25万2千トンのうち、臨海工場は約13万トンとなっています。ガス化溶融炉方式は、ごみの残渣を少なくするために1,800℃の高熱で処理を行い、スラグやメタルの溶融物の有価物が出てきます。高熱にするためにコークスを投入するため、二酸化炭素を排出します。この過程で発電設備によって売電することによって相殺されるという問題もあります。千葉市の北谷津清掃工場のあとに新清掃工場が建設されることになっていますが、千葉市もこのガス化溶融炉方式を採用しています。
 運転開始から1~3年は小さなトラブルのみとのことでした。スラグやメタルも特定目的会社の構成会社により買い取り、販売を行なっているとのことです。堺市は独自の最終埋め立て用地がないために、埋め立て処理量を抑えなければならないということも同方式の採用の背景にあるようにも感じました。

 実際にガス化溶融炉方式を採用した経過は、落札業者の提案においてガス化溶融炉方式を採用するに至っていますが、国からの補助金メニューは、「ストーカ焼却方式+灰溶融方式」か「ガス化溶融炉方式」の2方式であったため、国の影響も大きいものがあります。