
今日午後1時半から都市計画審議会が開催され、委員として出席しました。今回は審議会の改選後初めての会議となり、委員の紹介などがありました。私は2013年11月からずっと委員となっています。
今回の議案は、都市計画生産緑地地区の変更と若葉住宅地区を景観形成推進地区として景観計画に盛り込む内容の変更の2件と、報告事項として立地適正化計画案についての説明がありました。
今日は立地適正化計画案について書きたいと思います。立地適正化計画の策定は、「将来の人口減少を見据え、生活サービスや公共交通の維持、環境負荷の低減等、持続可能なまちづくりのため、居住や都市機能の立地を公共交通沿線や日常生活拠点の周辺へ緩やかに集約していくための計画」(千葉市)とされています。
他の委員の意見などは、「高齢化により免許証返納が多くなり、公共交通を利用しなければならない。路線の維持をしなければならないし、これを機に便乗してバス路線の廃止になってはならない」とする意見。また他の委員からは「都市機能誘導区域のバランスとして、大きいところ(都心など)に集中してしまって、サービスが受けにくいエリアも出てくるのではないか」とする意見。また公募委員からは、「行政の効率化だけ考えてしまうと地域が荒廃してしまう。市街化調整区域のことをどうするのか。乗合いバスなど行政サービスでやっていくことも必要。人に寄り添った対応をしていただきたい」といった意見が出されました。
公共交通の問題が後回しにされ、サービスの後退に懸念を示す質問や意見が出されたのが特徴的でした。
私からも、各区の説明会で公共交通の充実を求める声が出されており、計画策定後に、「地域公共交通網形成計画」を作成するのでは、現状でも交通不便地域に住む市民の不安は解消されない。地域参画型コミュニティバスの導入だけでなく、新たな方策で実効性あるものにする必要がある。都心や拠点に立地を集中するのではなく、市民の状況に応えるべきと意見しました。今回は報告事項ですので、計画案への賛否の表明はありませんが、都心への集中と地域の衰退につながる同計画はまだまだ問題が数多くあります。来年1月4日まで立地適正化計画案へのパブリックコメントができますので、ぜひ意見をお寄せ下さい。