中村きみえ市議に続いて、ふくなが洋市議(中央区)が登壇しました。石炭火力発電所問題についての質問と答弁を掲載します。

石炭火力発電所について
【ふくなが洋議員】

 現在、地球温暖化対策の世界的枠組みであるパリ協定に基づき温室効果ガスの排出抑制について長期戦略づくりの政府の有識者懇談会が議論を始めています。そこで伺います。
日本記録的な猛暑・豪雨について本年8月10日に気象庁が行った記者会見の場で異常気象分析検討会の中村会長は「地球温暖化にともない今後も豪雨や高温が繰り返される」と異例の警告を行っています。この指摘について千葉市の考えについて伺う。

【環境局長】

 国は、「個々の気象現象と地球温暖化との関係を明確にすることは容易ではないが、地球温暖化の進行に伴い、猛暑や豪雨のリスクはさらに高まることが予想される」としており、本市としても温暖化対策の重要性が高まっていると認識しています。

【ふくなが洋議員】
 待ったなしの温暖化対策が求められています。千葉市は地球環境を守るパリ協定の精神で温暖化対策を具体化するべきではないのか。そして石炭火力発電や原子力発電に頼る社会からの脱却が求められるのではないのか。

【環境局長】
 温暖化対策については、「千葉市地球温暖化対策実行計画改定版」で家庭部門、産業部門など部門別に掲げた各種施策を着実に推進していくこととしています。
 また、エネルギー政策につきましては、市民生活や経済活動に深く関わっていることから、安全性を前提とした上で安定供給されることが第一で、国において十分に検討されるべきものと考えています。

【ふくなが洋議員】
 徹底した省エネルギーをすすめ、太陽光などの再生可能エネルギーへの転換が求められるのではないか。

【環境局長】
 本市においては、昨年度、本格的に開始した「COOL CHOICE(クールチョイス)」の推進に加え、今年度からはゼロ・エネルギー・ハウスの導入や電気自動車の購入に係る費用の一部助成を開始したところであり、今後も「千葉市地球温暖化対策実行計画改定版」及び「再生可能エネルギー等導入計画」に基づき、施策を推進し、省エネ・再エネの導入を進めていきます

【ふくなが洋議員】
 現在、工場周辺で発生している粉じん・ばいじん被害の速やかな対応と千葉パワーの石炭火力発電所計画の中止を求めるべきではないのか。

【環境局長】
 粉じんの主な発生源である事業者に対しては、本年4月から立ち入りを強化したところであり、立ち入り時に発じんが認められた場合は、ただちに散水を実施させるなど現場対応を徹底するよう指導しています。
 また、発電所計画については、環境影響評価手続きの中で事業者に対し、可能な限り環境負荷を低減するよう求めていきます。