今日も一般質問が続きます。日本共産党千葉市議団からは野本信正市議(若葉区)が一般質問に登壇しました。
 野本市議の質問から商店街の振興(一部・駐車対策)について掲載したいと思います。

商店街の振興(駐車対策)について
【野本信正議員】

 郊外型大型店に押され地域商店街は衰退し、シャッター通りが広がり、超高齢社会の下いわゆる買い物難民が増えていて社会問題になっている。
 大型店にお客が流れる原因の一つに、商店街には駐車場がないことである。路上駐車をすれば、駐車違反で反則金が取られるため、お客はこなくなり商店街は寂れる大きな原因になっている。
 私は2008年第一回定例会本会議で、福井県鯖江市が商店街にお客を取り戻すために商店街と市役所・警察とで協議し、福井県公安委員会に駐車禁止区域の解除を働きかけた結果、市民は買い物のために60分駐車が可能になり、商店の利用を広げていることを紹介し、千葉市での具体化を求めた。これを受けて経済部は、実践元気商店街手引書に「鯖江市方式」を紹介して、「相談に乗ります」と働きかけた。2012年には産業支援課の海保課長が先頭に立ち、千城台の商店会及び自治会と話し合いを持ったがその後進展がない。
 必要性を感じたから手引書に紹介し地元と協議したのに、その後6年間放置してきた理由はなにか。

【経済農政局長】
 平成24年に商店会及び自治会との話し合い後も、市産業振興財団のコーディネーターを中心に、当該商店会を継続的に巡回相談で訪問しており、駐車禁止の解除についても意見交換を行い、ニーズの確認を行っている。地域商業の活性化は重要であると認識しており、ニーズの把握に努めているところですが、今後も引き続き当該商店会との意見交換を行っていきます。

【野本信正議員】
 2014年の議会質問に市は「商店街と自治会の合意が数年かかる」と答弁して、進展しないのを地元の責任にしているが、この6年間千葉市からは地元に何等働きかけが無いのは「市の積極性がない」「商店街の活性化に意欲が欠如」しているのではないのか。買い物客の駐車のため駐車禁止を解除している自治体は、横浜市の本牧通り横須賀市の2か所などがある。
 私は11月16日、横浜市の本牧通り商店街を視察し、1.8キロメートルを歩きながら商店の話を聞いてきた。肉屋、八百屋など食品や日用品を扱う店は、駐車できる午前11時から午後3時までに買い物客が来て、飲食店はお昼の時間に店の前に車が何台も止まり食事を楽しみ、全体として賑やかになり効果が出ていることを体感してきた。本牧通りの取り組みについてどう評価するのか。千葉市にどのように生かすのか。

【経済農政局長】
 商店会等地域の皆さんが地域特性等を踏まえ、積極的に警察に働きかけ実現に至ったもので、一定の成果があったと聞いており、参考になる事例だと認識しています。また、本牧通りの取り組みを本市において、そのまま導入することには課題があると考えていますが、駐車場対策に悩む商業者に対し、解決手法の一例として紹介するなどの対応を行っていきます。

【野本信正議員】
 どうも心に響く答弁がかえってこない。経済農政局長は12月4日、若葉区小倉台と千城台の商店街を視察されて、商店側の説明で「わずかな時間で買い物客の車が警察にチェックされて1万円を超す反則金をとられることになり、『2度と買い物にこない』と言って帰った」こうしてお客がへっている。「売り出しの時を狙って一日3回、4回も取締にくる」鯖江市や本牧通りのように買い物時間に駐車が可能になるように、市も努力してほしいと懇願されていた。この商店の人々の切望をどう受け止めたのか。
 千葉市も道路が広くて安全が確保できて、効果がありそうな商店街や自治会と話し合いをすすめ駐車禁止を解除できるように実践し、活性化のために、本気で取り組むことを求めるがどうか。

【経済農政局長】
 買い物客の駐車スペースに課題を抱えており、駐車禁止の緩和要望があることは認識したところであり、買い物客、商業者にとってメリットがあると思われます。しかし、駐車対策については、地域商業活性化に向け重要な視点ではありますが、商店会としての合意や近隣住民の皆さんの理解をはじめ、道路の幅員、通行量などを考慮した交通安全対策も重要であり、それぞれの商店会の交通環境を踏まえ、事例の紹介等を行っていきます。