今日午前11時ごろから、もりた真弓市議が一般質問に登壇しました。もりた市議の地域のさまざまな問題について取り上げていました。その一部から、宮野木台の市営住宅の建て替えに伴う跡地について報告します。

【もりた真弓市議】
 市営住宅の建替えに伴う跡地の活用についてうかがいます。
 花見川区の宮野木台の市営住宅です。千葉市は、千葉市営住宅長寿命化・再整備計画にもとづき、市営住宅の建替え等を進めており、宮野木町第2団地についても、今年3月に建替えが完了し、入居者も居住しています。木造平屋建て12棟24戸、準耐火構造平屋建て8棟31戸の55戸あった長屋形態の建物から、エレベーター、駐輪場、駐車場、集会室、公園も整備され、鉄筋コンクリート造りの3階建て住宅へと変わりました。
 現在、空き家になった建物の撤去工事が進められており、更地にしたのち、売却する予定と聞いています。千葉市は「用途廃止する土地は売却することを基本とするが、周辺の状況等を踏まえた利活用を検討する」としています。そこでうかがいます。宮野木町第2団地跡地の売却はもう決まってしまったのでしょうか。

【都市局次長】
 用途廃止する土地は、売却することを基本とすることとしておりますが、本年8月に行った住民説明会で出された意見等について整理しており、その対応を含め、検討を開始したところです。今後、その要望への対応も含め、利活用について検討することから、跡地売却は、まだ決まっておりません。

【もりた真弓議員】
 8月に行なわれた住民説明会には38人しか参加がなかったと聞いています。跡地の売却は住民が望んでいたのでしょうか。

【都市局次長】
 説明会においては、今回の建替えで再整備した「木の宮公園」に加え、更に公園を整備してほしいという意見や、跡地側にも歩道整備を求める声などがありました。

【もりた真弓市議】
 跡地側の歩道整備を求める声は、宮野木台3丁目4丁目がさつきが丘東小学校とさつきが丘中学校を学区としており、子どもたちが通学路として通るため、また、乗用車が住宅街側から幹線道路へと抜ける道と通学路が重なることから児童生徒が安全に登下校できるよう上がった声だと思います。日頃から地域の様子を見ている住民だからこそ出された意見だと思います。以前から地元町会や住民からは、「跡地を避難場所にして、備蓄品を置いてほしい」など、防災倉庫の置き場や避難場所の要望が出されていると聞きました。
 今回の市営住宅建替えに伴う跡地活用は、地元要望を叶える絶好の機会であり、地元の要望に沿って進めるべきではないでしょうか。

【都市局次長】

 地元からの要望については、庁内での活用調査と合わせて、要望内容の必要性、妥当性等を関係課等と調整し、方向性を定めることとなります。庁内での利用要望がなく、市として利活用の見込みのない場合は、原則として売却することとします。

【もりた真弓市議】
 宮野木町第2団地に隣接する跡地の場所は、ウェルシアやマルエツなどの商業施設がある宮野木交差点に近く、周辺にはラーメン屋などの飲食店やファッションセンターしまむらなどの商店、他にも内科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科などの医療関係の医院もあります。しかも、新検見川駅と稲毛駅から、それぞれさつきが丘団地を往復する京成バスの路線となっているため、人も車も頻繁に通る幹線道路に面した賑わいのある地域です。跡地の周りには戸建て住宅が立ち並び、ここにある程度のまとまった土地を確保することは困難と考えます。
 大きな地震や台風、豪雨など予期せぬ災害が全国各地で起こっていますが、例えば災害復興のための仮設住宅の建設用地などに転用できるよう空間として保有し、何も建てずに多様な用途が可能な土地として維持することには大きな意味があると思います。災害があっても安心して住み続けられるためにも、こうした土地は必要ではないのか、おたずねします。

【総務局長】
 現在のところ、当該地域における、防災・減災面での喫緊の課題はありませんが、今後、当該土地の利活用の方針について、市全体で総合的な判断を行う際には、防災・減災の視点も含め検討してまいります。

【もりた真弓市議】
 宮野木台3丁目と4丁目は、近くの避難場所が高速道路の橋を越えたさつきが丘の貝塚公園となっています。住民から「高速道路に架かる橋が壊れたら、避難場所に行けない」との声もあり、災害時に高齢者が遠く離れた避難場所へと移動することは負担が大きいと言えます。自宅により近い避難場所は、高齢者をはじめ災害弱者にとって必要だと思わないか、お答え下さい。

【総務局長】
 避難場所については、避難経路の安全をはじめ、施設規模や構造、必要な設備、周辺環境はもちろんのこと、避難行動要支援者等への配慮についても重要な要素と考え、地域の特性を考慮し、総合的に判断してまいります。

【もりた真弓市議】
 市営住宅の跡地が市有地であったことを考えれば、地域にどれほど貢献できる使い方をするのかは大事です。先ほど述べたように、宮野木台の地域は買い物にも交通にも便利な住みやすい地域です。千葉市に取ってみれば、大変売りやすい場所だとも言えます。戸建てなのかマンションなのか建物構造にもよりますが、民間事業者が宅地造成をして住宅を建てればすぐに買い手がつくと考えるかもしれません。しかし、市内では新たな住宅を建設して、一方では空き家が増えている実態もあります。千葉市だけで売却の判断をせずに、住民の意見、意向を十分聞いて跡地活用に取り組んでいただくよう求めておきます。

 明日は、ふくなが洋市議(中央区)が午後2時頃に一般質問に登壇予定です。