
今日は決算審査特別委員会の保健消防分科会を午後から傍聴しました。ちょうど病院局の審査が始まり、各委員の質疑を聞いていました。累積欠損金が約81億円と決算で示されています。政令市の地方公営企業の病院数は26病院あるうち2016年度決算で、15病院が純損失を計上する赤字経営。現場の病院長を中心に経営改善に取り組まれていますが、医業収益(診療行為から得る一切の診療報酬)よりも医業費用(医薬品費など材料費や給与費など)がかかってしまっている状況にあります。
しかしながら千葉市の市立病院である海浜病院と青葉病院は、救急医療、血液内科、精神内科、小児・周産期医療、地域災害拠点病院など、不採算と言われる医療(政策的医療)を担い、市民のための医療機関としての役割があります。
前回6月の一般質問で、私から老朽化への対策と再整備を求めましたが、今日の他党の委員の質問の中でも海浜病院の老朽化問題が指摘され、院長から「建て替えをお願いしたい」との発言もあり、緊張した状態で診療や管理運営にあたられていることが伺えます。
この間、10年ほど前に心臓の手術をしたIさんにお話を聞く機会があり、「心臓血管外科が休診」になっていることを伝えると、「近くで診てもらえるのは海浜病院だったので、遠くなってしまうと困る」との話がありました。
住民からも望まれているので、最終的には医師、麻酔医などの体制を再度つくることは容易ではないことは十分理解できますが、病院の充実に向けた取り組みが必要です。