
今日、野本信正市議(若葉区)が日本共産党千葉市議団を代表して代表質疑を行いました。質疑の中でもやはり学校の普通教室へのエアコン設置が問題となりました。
野本市議は、「市長の答弁と補正予算の審議を通じてはっきりしことは、来年夏には間に合わないこと、2020年夏も全学校に設置は難しいことである。市原市のように市長も来年夏までの設置を目指して、あらゆる努力をすべきではないのか」「文部科学省の交付金の動向は気になるところであるが、現行制度で試算すると、66億円のうち、補助金実質6分の1約11億円、市債約41億円、交付税措置約17億円、一般財源約14億円になる。すなわち初期費用は約14億円でスタートできて、市負担金の市債はエアコンの耐用年数である15年程度で割賦返済になるので、財源確保は可能であると思われる」と、現時点での考え方について問いました。
また、「児童・生徒の命と健康を熱中症から守ろうとすることは、人権問題となっている。来年夏に全学校にエアコン設置を目指して、約66億円の追加補正を強く求める。12月の第4回定例会では遅いので、10月後半にでも臨時議会を開き追加補正の計上を求める」と問いました。
来年夏まで設置できない理由として、「事業規模が166校、約2,400教室と大きく、現時点では来年夏の全校設置は難しいものと考えているが、空調設備基本計画を今年度末までに策定し、可能な限り早期の着工を目指す」「国に対し、エアコン整備に係る財政措置及び国庫補助制度の拡充について要望を行う。可能な限り国費の活用に努める」との答弁でした。
野本市議は3回目の質問で「私どもは大型開発を緊急性・必要性から見直すことを一貫して提案してきた。250競輪や、千葉神社の参道整備とエアコン設置のどちらが優先なのか。新庁舎整備を3~5年延期してエアコン設置を急ぐことなど、子どもたちの命と健康を優先すべき」と問い、市長から「3年後と言っているわけではない。できる限り早期の設置に向けて取り組んでいく」との趣旨の答弁を引き出しました。
エアコン設置については、今後も継続した市民的な運動が必要です。