
今日午後1時から議案質疑が行なわれ、日本共産党千葉市議団を代表して質疑に立ちました。この中でいくつかに分けて議案質疑と市の答弁を報告します。今回は普通教室へのエアコン設置に係る基本計画策定事業です。
(佐々木)
小中学校普通教室空調設備基本計画策定事業(7,800万円)についてです。
補正理由として、今夏の猛暑や文科省による学校環境衛生基準の変更、学校教育審議会の議論状況を総合的に判断し、普通教室へのエアコン導入に向け、事業手法の調査・事業費の算出、各校の現地調査等を行ない、基本計画を策定するというものです。
これまで多くの市民が、子どもたちの命と健康のために、学校のエアコン設置を求めてきたわけです。しかし、市は財政的理由を掲げて設置を遅らせてきたことは否めません。今回の判断に至った経過をあらためて示して下さい。
(教育委員会・教育次長)
昨今の猛暑や、本年4月に文部科学省が示している学校環境衛生基準における望ましい教室内の温度が30℃以下から28℃以下に見直されたこと、また、保護者などからエアコン設置に関して多数の要望が寄せられていること、さらに、7月26日に開催された千葉市学校教育審議会において「エアコン設置について早期に対応してほしい」との意見がまとめられたことなどから、エアコンの早期設置をめざすこととしました。
(佐々木)
(保護者や市民のみなさんが関心を持っているエアコンの設置について)今回の基本計画策定までのスケジュールと設置までのスケジュールについて伺う。
(教育次長)
空調設備基本計画は、今年度末までに策定することとしており、2020年度での小中学校の普通教室へのエアコン設置完了をめざしていく。
(佐々木)
早期設置を求める声からすると遅いと指摘したい。関連して国からはエアコン設置に関する学校施設環境整備の補助は示されているのか。
(教育次長)
直接施工方式の場合は、国の学校環境改善交付金の対象となるので、今後、国の補正予算などの動向を注視していく。
(佐々木)
基本計画は来年度予算の確保に向けての計画であり、実施設計や工事は年度明けてからとなります。これでは来年夏までに設置することはできないのではないですか。子どもたちの命を守り学習環境整備のために、緊急に財政調整基金などあらゆる財源確保とあらゆる整備手法を検討し、補正予算を組んで、設計や工事の前倒しを行なうよう求めます。その際、配電設備など地元業者への発注など地域経済活性化につながるようにすべきですが、お答え下さい。
(教育次長)
年内を目途に、事業手法やスケジュールなどについての方針を取りまとめ、可能な限り早期の着工をめざしていく。なお、事業手法の決定にあたっては、地元業者や国費の活用など様々な面から検討していく。
(佐々木)
大阪や北海道の地震などの災害がありましたが、その際の避難所となる体育館へのクーラーまたはエアコンの設置を合わせて行うことを提案します。
(総務局長)
避難所における生活環境の向上を図るため、被災地の実態や他都市の状況などについて調査研究していく。
以上がエアコン設置に関する私の質疑と答弁の概要ですが、他会派の質疑では、小学校を優先に設置していくことが触れられましたが、現状のスケジュールでは来年夏に設置は難しく、次の議会で補正予算を組んで前倒しすることが必要ではないでしょうか。補正予算については、明日12日の午前10時から開催の教育未来委員会で審議されますので、ぜひ傍聴にお出かけ下さい。