
報告が遅れましたが、議会開会日に、議員の定数に関する発議があり、未来民主ちばと公明党が共同で中央区1増、花見川区1減の発議がされました。
それに対して、ふくなが洋市議(中央区)は、花見川区の定数は現状維持し、「議員1人あたりの人口」を示す配当基数に基づいて、中央区、稲毛区、緑区をそれぞれ1議席増やすための条例改正の発議を行いました。それは今回の花見川区の定数を削減することは民意の反映が損なわれることになり認められないという理由です。少数意見を含めたような市民意見を反映し議会機能の強化を図るべきということで提案しました。
ふくなが市議は提案の中で「各区の定数が不変であるとは考えるものではなく、その場合でも該当区の定数を減らす方向ではなく維持をしながら他の区の議席をバランスよく増やすことにより民意が正しく反映できるようにすることが議会の果たす役割だ」と訴えました。
また、総務省が今年3月に提案した地方議会の改革案で示された集中専門型(議員数を少数精鋭(専業化)と有権者でつくる)と多数参加型(多数の非専業議員などでつくる)との考え方は、議会の監視機能を低下させるもので二元代表制を定めた憲法の趣旨に反するものと指摘し、賛同を求めました。
発議11号提案理由はこちら⇒hatugi11gouteianriyuu.pdf

討論には、中村きみえ市議(花見川区)が立ちました。中村市議は「千葉市議会の議員定数問題を考える時、そして各区の定数を考えるとき、まず議員の定数を増やすなかで較差を考えるべき、全体の定数はそのままでも、定数が削減される区ができるのは、根本的な問題があります。議員数が現状より少なくなる区が生まれるということは、そこの区民の声を議会や市政に届ける機会が減少するということになり、そのようなことは容認できない」「今回、3名増やした場合、議員報酬を6%削減し、政務活動費を9%削減すれば、経費は増えず民意を更に反映することができる」「今回の各区の定数問題は初めての検討課題として幹事長会議で議論されていました。議員定数には手をつけず各区の定数については初めての検討課題であることもあり、もう少し慎重に審議を進めて明確な基準を市民とともに決定するべき」として、未来民主ちばと公明党提案の条例改正の発議に対し反対し、こちらが提案した発議について賛成の討論を行いました。
討論では、「定数増の提案は拙速」「国勢調査の状況をみて定数の変更を言ってきた」「定数の話し合いは市民に知らされず幹事長会議で進められてきた。54に増やすべきでは」「定数の変更も増える区があることや定数増そのものは慎重にすべき」など様々な意見が出され、どちらの発議も賛成少数で否決となりました。
発議11号に対する討論はこちら⇒hatugi11touron.pdf