
今日午前中、千葉市議会の都市建設委員会で、船橋市にあるUR都市機構「アートヒル高根台」における団地再生の取り組みの概要と現地視察を行いました。高根台団地は、新京成線・高根公団駅から東側に広がるUR都市機構の団地でしたが、建て替えなどの事業が平成11年から始まり、従前戸数4,606戸のうち事業区域2,729戸が1,111戸と高層棟へと建て替えられました。継続して管理する区域の1,877戸は引き続き賃貸住宅として管理されています。いわゆる余剰地については民間へ分譲されるなどして戸建て住宅やマンション等の集合住宅、保育園、特養老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、スーパーなどが整備されています。
気になったのはやはり家賃で、従前の団地の間取り2DK・40㎡から50㎡になり、㎡あたり1,050円から1,600円となり、家賃も4~5万円から8万円となり、戻り入居された状況などを伺いました。大まかな数ですが、戻り入居された世帯と他のUR賃貸への移転はほぼ50%ずつとのことです。また、世帯によっても違いますが、8万円への家賃に段階的に上がっていく傾斜家賃でもあるので、住み続けられるかが一番の問題と思います。また戸建て住宅が民間によって整備され、若い世代が入ってきています。そうした世代と団地との交流も欠かすことができないと感じます。
建て替えは、移転を余儀なくされる負の部分もあり、諸手をあげて賛成とはいきません。終の棲家として決めている住民の方もいるので、住民や団地の自治会や団体等との繰り返しの話し合いが必要です。