稲毛海浜公園リニューアルが新年度から進められようとしています。松林はすべてではありませんが、伐採する計画です。いなげの浜には、「磯の松原」という記念碑が建てられています。市制60年を迎えた昭和56年の記念事業として「いなげの浜」に松原を添えることにしたと記されています。また、文中には「ひとりひとりが手塩にかけて…松苗を植えました」「手づくりの貴重な財産『磯の松原』として次代に引継がれ…」と記されており、当時の住民のみなさんが費用を出して松苗を植えた経過があります。

 リニューアル事業の中で、住民のみなさんにとって貴重な財産が「夕陽や白い砂浜が見えるように」するために、市や事業者の都合で松林(松原)を伐採することは、認められないと思います。稲毛海浜公園近くの住宅では潮風による塩害や砂の影響があり、苦労されてきた経過もあるだけに、「はいそうですか」とはいきません。
 この他にも、グランピング施設や稲毛記念館を改修したホテルが整備されれば、24時間、開園することになるので、人も出入りが多くなることも予想され、治安への心配もあります。

 稲毛海浜公園リニューアルは、華々しく計画されていますが、こうした過去の経過を抜きに進めてはならないと思います。