

一般質問の報告の続きです。消防力の強化について質問を行いました。主な質問と答弁について報告します。
【消防力の整備指針】
(質)佐々木ゆうき
平成26年の国における改正「消防力の整備指針」では、「市町村においては、消防を取り巻く社会経済情勢の変化を踏まえ、今後とも住民の生命、身体及び財産を守る責務を全うするため、消防力の充実強化を着実に図っていく必要がある」と述べられています。この指針の中でも「高齢化社会の進展に伴う救急出動の増加、複雑・多様化する災害における人命救助を的確に実施するための救助体制の充実強化を推進していく必要がある」とされています。
主な改正の内容は、「人口に基づく救急自動車の配置基準を見直し、増強配備することとしたこと」「大規模災害時に備え、人口規模に応じた台数の非常用車両を地域の実情に応じて配置することとを明記したこと」などです。
現在の千葉市の消防力について、「消防力の整備指針」の基準における達成状況はどうなっているのか。
(答)消防局長
「消防力の整備指針」において、消防署所は基準数25か所に対し現在24か所で充足率96%、消防ポンプ自動車は基準数44台に対し現在42台で充足率95.5%、人員面では職員数が基準数1,098人に対し現在969人で充足率88.3%となっている。
【消防団員の確保】
(質)佐々木ゆうき
どこでも課題ではありますが、消防団員の人数が確保できていないことです。千葉市消防団の条例定数と団員の充足率について示して下さい。また、消防団員の募集の取り組みと課題について示して下さい。
(答)消防局長
消防団の条例定数は840人で、本年3月1日現在778人で充足率は92.6%となっている。また、消防団員の募集については、各種訓練やイベントにあわせ入団促進活動を実施しているほか、町内自治会の諸行事や地域の防災訓練等に参加し消防団のPRを行なっている。しかし、過去5年間の年度当初の充足率は85.6%~93.1%の範囲で推移しており、定数を充足するには至っていないことが課題として挙げられる。
(質)佐々木ゆうき
代表質疑で、我が党の福永議員の防災対策の質問で、救援活動を日中地域で生活する高齢者・中学生・高校生などがコラボして行うことについて、「災害に強いまちづくりを進める観点から有効であると認識している」とのことです。この間、大学では淑徳大学に学生消防隊が組織されるなど全国的には初めての取り組みがされてきましたが、日中に大学に通う大学生や短大生なども、防災パトロールやボランティアとして活動されることが期待されます。
大学等での消防団員の確保、学生消防隊の組織など、機会を捉えて、消防団員の確保に向けた周知・依頼などを実施してはどうか。
(答)消防局長
現在も、消防団員の確保に向けた入団促進活動を、サークル活動の場や学園祭などにおいて実施させていただくよう、市内大学と協議を進めており、今後も大学生など学生の消防団の入団を推進していきたいと考えている。
写真は、総務省消防庁の「消防団員募集」ポスターで、学生、一般、女性の3パターンがあります。