
今日から都市建設委員会の視察です。今日は大阪モノレールの事業についての調査を行いました。モノレール事業を経営する大阪高速鉄道株式会社に伺い、事業内容や経営計画についての説明を受けました。
大阪モノレールは営業キロ数28キロメートルで、本線の大阪空港と門真市間、彩都西線の万博記念公園と彩都西間の路線があります。開業当初は大阪府からの補助を受けていましたが、本線の全面開業(1997年)により、輸送人員と営業収益が飛躍的に増加しています。現在の1日あたりの輸送人員は約13万人、営業収益は114億円となっています。繰越損失は2015年に解消しています。収益については、設備投資の抑制によるものとのことで、投資にシフトしているとのこと。経営としては、安全への投資は確実にやっていくことを基本として、中期経営計画に基づいて車両の更新や鉄道ネットワークの拡充としての延伸事業の推進、利用者へのサービス拡充に重点がおかれています。
資本金(145億3,800万円)も経営主体(役員には鉄道会社の取締役や府からの出向職員)も千葉市と違うので、どこを参考にするのかが難しいのですが、経営改善に向けた様々な取り組みが必要であることはわかりました。平成18年度に千葉県が、それまで県と千葉市が共同で進めてきたモノレール事業を打ち切ってしまったことに経営を困難にする要因がありましたが、千葉市は市民の足としての安全に利用できる公共交通機関を続けなければならないと思います

大阪モノレールに恵まれているのは、京阪本線、地下鉄谷町線、阪急京都本線、阪急千里線、北大阪急行、阪急宝塚本線に接続し、いくつかの駅周辺・沿線開発がこの数年の間にも進められていることです。マンション開発、ショッピングモール開業、ニュータウン開発、大学キャンパス開校などモノレール利用者増となっています。開発が全て良いとは限りませんが、条件が整っていることも営業収益増につながっていると思います。

写真は、万博記念公園駅の歩道橋から万博記念公園の入口を撮影したものです。