
今日、第3回定例会(9月議会)が開会しました。29日までの日程で行なわれます。市長からの今議会の議案の説明が行なわれた後に、吉田まさよし市議が「千葉市職員の平等な任用の機会を確保し成年被後見人及び被保佐人の自立と社会参加を求める条例」の提案理由の説明を行いました。
現在の地方公務員法では、知的障害などのために成年後見制度により後見や保佐を受けている成年被後見人や被保佐人は、欠格条項に該当し、採用試験や選考を受け職員となることはできません。また、職員が成年被後見人や被保佐人となった場合も、欠格条項に該当し、失職することとされています。
この地方公務員法上の欠格条項等は、差別になりかねないとして問題視され、現在、その撤廃が求められています。一方、地方公務員法では、条例で欠格条項や失職の特例を定めることができるとされています。そこで、この条例案は、欠格条項等の特例を定めて、成年被後見人や被保佐人であっても、採用試験や選考を受け市職員となれるようにする、また、市職員が成年被後見人や被保佐人となっても、失職しないようにするものです。
既に兵庫県明石市においては、昨年度から知的障害者・精神障害者などの成年被後見人や被保佐人の受験や採用などを認める条例を全会一致で制定しています。調査した今年1月の時には、93名の採用試験の申し込みがあり、70名が試験を受けています。障害のある人、ない人にも門戸を開き、公務員試験を受けられるようにすることは当然のことではないでしょうか。
この条例提案については、9月11日(月)の総務委員会で議論が行なわれます。