一般質問では就学援助制度の改善を求めました。千葉市の就学援助における「新入学児童生徒学用品費等」は国の単価表の小学校入学2万470円、中学校入学2万3,550円通りの支給で、上乗せとして制服調整費4,000円がありますが、実際には抽出5校平均で、中学校の夏・冬の制服やジャージ、かばん、体操服、上履きを買うと7万円以上になります。ワイシャツや体操服、ジャージは一着だけではないので、さらに出費はかさみます。
 千葉市の就学援助認定率は8.45%で政令市の中では低い状況です。「県内の近隣市と比べて遜色ない」としていますが、千葉県だけ経済状況が良くなっているわけではありません。どこかに問題があるはずです。

 やはり申請方法や生活保護基準1.0倍~1.5倍と自治体ごとに違っていることも要因になっていると思います。また、昨年度の就学援助受給者のうち、生活保護受給、児童扶養手当受給、経済的に困っているの受給者の割合を見ると、経済的に困っている割合は22.8%(生活保護3.9%、児童扶養手当58.3%)と本来受けられると思われる対象の割合が低いです。
 先日、足立区の取り組みを紹介しましたが、就学援助のお知らせと申請書を全児童・生徒の保護者に渡し、受けられるかどうか分からなくても提出してもらうことや、提出先が学校や教育委員会であっても郵送を基本とすることや簡素化などを求めました。教育委員会は、「他市の状況を見極め、就学援助制度の効果がより高められるよう、受付や簡素化などについて研究していく」と納得できない答弁だったので、再質問で、「憲法26条で『義務教育は、これを無償とする』としていながらも実態は違い、教育費負担の重さに頭を悩ませている家庭は少なくなく、子どもたちの学びを保障するために制度の充実が必要であり、そうした視点に立って改善すべき」と求めました。答弁は同じでしたが、実態や先進市の取り組みを示したことで、教育委員会の姿勢が変わっていっていただきたいと思います。


 写真は、息子の通う保育所のクラスの部屋で飼われているザリガニです。