
芽室町視察2日目は(株)九神(きゅうじん)ファームめむろ嵐山工場に行きました。株式会社が運営する就労継続支援A型事業所。このプロジェクトのきっかけは、芽室の宮西町長が「この町で生まれ育った、障害のある子どもたちの働く場を作りたい」という思いと、惣菜加工・製造、農業、外食事業を行なっている株式会社クック・チャム代表取締役の藤田敏子さんが「障がい者の雇用を拡大したい。十勝平野に自社農園を」の願いが一致して、「プロジェクトめむろ」が発足し、障がい者雇用の実績のある企業を出資企業として確定し、2012年12月に本格スタート。2013年に事業が開始されています。
今回伺った嵐山工場は町内で2施設目の事業所で、ジャガイモの皮むきなどの食品加工が主です。

開始当初は9名でスタートし、現在では、21名のサービス利用者とスタッフは8名です。サービス利用者から「自分の成長のためにスタッフになる」と、スタッフに引き上げて、頑張っているそうです。給与は11万円、利用料、事業所への送迎は会社負担とのことです。年齢構成は18歳から45歳、この中から一般就労につなげていきたいとのこと。「障がい者だから…」とはせずに可能性を引き出すことに取り組んでいることが伺えます。
工場だけの勤務だけでなく、芽室町内にあるコミュニティレストラン「ばぁばのお昼ごはん」で店内スタッフとしても働いています。定食は700円~850円でボリュームもたっぷりです。芽室町内の農産物(工場で加工したジャガイモなど)を使用しています。みそ汁も芽室の農家の手作りで、大鍋でなく一杯一杯ていねいに作っています。

芽室町に来る機会がありましたらぜひお立ち寄り下さい。
【ばぁばのお昼ごはん】
■営業時間:11時~14時半(ラストオーダー14時)
■定休日:日曜日(祝日は営業)
■住所:北海道河西郡芽室町東めむろ3条北1丁目1番地7
■電話:0155-67-1417(FAXも同じ)