
一昨日17日、日本共産党千葉市議団は市長提案の新年度予算案などに対して、組み替えを求める動議を提出し、野本信正市議団長が提案理由の説明を行ないました。
【提案の主旨】
安倍政権によるアベノミクス、消費税増税などにより、日本経済はマイナス成長、物価の上昇。国民生活は実質賃金4年連続引き下げ、年金引き下げ、社会保障連続改悪による医療・介護・子育てなど福祉の後退で疲弊している。
このような時こそ千葉市は地方自治の本旨に則り、「福祉の増進」をめざし、緊急性・必要性に乏しい事業を見直し、循環型事業で歳入を増やし、市民生活向上と安心して暮らすことのできる元気な千葉市にするための予算に組み替えること。
【組み替えを求める理由】
市民生活優先の予算委すること。新年度予算は過去最大4,004億円の大型予算で、前年度比102億円増の予算を市民生活・福祉に配分することである。
市民の暮らしを直撃する負担増では、国民健康保険料が6億57万円増、5年連続値上げ。福祉の切り下げは敬老祝い金88歳廃止、ふれあい給食サービス配食の廃止などの福祉切り下げは中止すべき。保育所入所待ち児童が874人、待機者1,777人を超す特養老人ホーム増設、介護職員の確保、小中学校普通教室のエアコン設置などに予算を振り向けること。
【組み替えの財源】
・千葉駅周辺の活性化、千葉駅東口・西口再開発
・東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた取り組みのうちロンドン視察
・新庁舎整備の基本設計事業費
・蘇我スポーツ公園整備費
・市長マニフェストに関する取り組みを8割に縮小
・国直轄事業負担金、幕張メッセ建設事業負担金、不公平な扱いを受けている県単独事業補助金の是正
・資本金10億円以上の法人の法人市民税均等割りを制限税率いっぱいに課税し、自主財源の確保
【組み替え事業】
・国民健康保険料値上げ中止
・敬老祝い金の復活、新年度見直す事業の継続
・難病見舞金支給事業の復活、国保料の引き下げ
・生活道路の整備、特養老人ホーム増設、住宅リフォーム助成制度創設
・保育所(園)の待機児童対策のため、公共施設を活用した保育施設整備、木造保育所5箇所のリース方式による建て替えによる定員枠の増加、保育士の処遇改善など緊急対策を実施する
以上の内容で組み替えを求めました。保育所(園)の待機児童は緊急に対策を実施することを強く求めました。希望する保育所に入れないと待機児童としてカウントされません。現時点で874人が不承諾となっています。