今日、一般質問を行いました。質問項目と概要については昨日お伝えしている通りです。何度かに分けて報告しようと思います。今回は美浜区の諸問題のうち液状化対策です。

 東日本大震災から5年が経過しました。先月3日、美浜区磯辺4丁目地区の約7.1ヘクタールで、地下水位低下工法による本格的な液状化対策工事が開始されました。
 私は、震災の直後から液状化対策を求めてきました。その当時の質問を振り返ると、被災された住民へのケア、国や県の研究機関との連携・協力、有識者を交えた液状化対策に関するプロジェクトチーム設置の提案、震災復興期間の延長を国に求めてきました。
 その後、液状化対策推進委員会が設置されて、学識経験者の方々による対策に向けた議論が行なわれ、復興期間についても延長されることになりました。

 市長は「住民の皆さんの合意に至るまでの努力に感謝したい。ようやく復興が本当の意味で始まった。今後も少しでも範囲を広げられるよう努力したい」と話されています。この言葉通りに液状化対策が広がるように、各自治会役員への説明が必要です。自治会から説明会の開催希望や「相談したい」との声があれば、対応するよう求めました。また、結果として、地下水位低下工法が採用できないという判断となったとしても「地下水位低下工法の可能性を探りたい」という自治会に対しては、学識経験者を相談者として派遣するなどの対応が必要ではないかと質しました。

 市は「地質調査の結果から、地下水位低下工法に適した地層であるのは、現在、事業が進められている磯辺の限られた地域であり、それ以外の地区については、同工法の適用は難しいものと考えているが、自治会からの相談などには丁寧に対応する」「自治会からの申し出については、適切に対応するとともに、必要に応じて学識経験者を交えての意見交換も検討していく」と答えています。

 美浜区における液状化被害からの復興の基本は、住み続けられるまちにしていくことです。