6月議会では、小中学校の老朽校舎改修、トイレ改善とともにすべての教室にエアコンの設置を求める請願が提出されました。
 請願者による意見陳述では、千葉市でも今年すでに、5月から外気温25度を超える日が24日もあり、子どもたちの健康被害についても「5・6時間目になると頭が痛い」「気分が悪い」と訴える子や、「ものすごくばてた状態で家に帰ってくる」「4月は帰ってきてから遊びに行けたが、気温が上がった今は遊びに行く元気がない」などの実態が多数あると報告されました。
 市は統一基準で、小中学校温度実態調査を12箇所の学校で、6月から行うことになりました。しかし、老朽化対策には今後30年間で約740億円、トイレ等改修には20年間で約105億円という予算がかかることを理由に、あくまでもエアコン設置以外の事業を優先する姿勢を示しています。他の政令市では老朽化対策やトイレ改修など同時に進め、13市がエアコン設置に踏み切っています。熱中症で手遅れにならないよう、子どもの健康を最優先させて、市全体の予算を見直して教育予算を大幅に増やすことが求められます。 
 未来民主ちばは、「特別支援教室のエアコン設置を進めるべきで順番の優先度がある」、公明党は「エアコン設置は十分理解している。早急な計画策定を求めるが、トイレや老朽化優先すべき」、自民党は、「トイレも大事だがエアコン設置の早期実現は必要。目途をつけて対応してほしいが現状は財源的な問題がある」として請願に反対しました。
 子どもたちの教育環境の整備に欠くことのできない普通教室のエアコン設置について、引き続き実現をめざして取り組みます。