
環境省が指定廃棄物処分場候補地について、議会へ2回目の説明と質疑応答が行なわれました。質疑応答では各会派の代表が質疑する形で、日本共産党千葉市議団を代表して質疑を行ないました。今回示された資料は、5,000ある土地の中から683箇所に絞り込み、評価点を付けたものが示されました。最高点は千葉市の2箇所で16点。その後は15点、14点…などの評価点が示されています。
私からは、「選定手法は市町村長会議で決めて、実際の絞り込みは環境省が行い、その過程には全く市民参加がない。市民の中に心配や不安の声が広がっている。そうした声を顧みないのか」と指摘し、「町内自治会や保護者会から設置について反対や差し戻しとなれば、どう判断されるのか」「市長が受け入れないという立場を示した場合の対応」「最終的な判断は誰が行うのか(特措法では国)」などを質しました。環境省は「丁寧な説明を行い、理解を得ていく」と従来の説明を繰り返すのみで、前回の説明の域を抜けていません。
さらに、施設の安全性について、「候補地の敷地の地質(土壌)などは調査したのか」「京葉コンビナートでは頻繁に火災等が起きている。東日本大震災でもコスモ石油のタンクが爆発している。先日の環境省にお聞きしたコンビナート火災等の状況を調査されたのか」と確認したら、環境省は「調査していない」とのこと。「事前に調査もしないのはあまりにもずさんではないのか」と厳しく指摘しました。また、「私からコンビナート災害を考慮してしないのではないか」「詳細調査に入る前に、そこがどういう土地なのか、どういう地質なのか調べて、候補地として相応しくないことがわかった段階で、撤回する考えはあるのか」など質しました。ここでも、「詳細調査を行っていく中で、地質などの状況をを調査する。仮定の話はできない」としました。これも前回の域を出ていません。今回も納得できるものではなく、候補地を選定してから住民説明する、市民参加がまったくありません。
今後の住民説明会と市民説明会についての言及が環境省からありました。環境省として7月頃から説明会を開始し、地元の町内自治会、保護者会、さらには市民全体に向けた説明会を行いたいとのこと。今議会には、指定廃棄物問題での請願があったり、一般質問でも取り上げる議員もいます。ぜひ、傍聴に来て下さい。6月4日の議会運営委員会で日程等が決定します。