今日20日、放射性物質を含む指定廃棄物の処分場候補地選定について、環境省が千葉市議会に説明しました。4月24日、環境副大臣が千葉市に、中央区の東京電力千葉火力発電所敷地内を選定したことについて、選定手法などを含め市議会に説明を行ったものです。環境省からは候補地選定の手続きについて、「私有地について最終評価を行ない、候補地の利用計画の有無の確認を行なって選定した」と説明しました。
 議長が議会を代表して、指定廃棄物の管理や千葉市を候補地とした選定経過、施設の安全性、風評被害について、質問を行なったのに対し、環境省は、「県内1ヵ所の長期管理が適切である」「千葉市との調整、打診はおこなっていない」「施設の安全性は確保する」など、市民が納得できる説明はなく、不安と疑問がさらにひろがるものでした。 
 選定された場所(候補地)は、千葉駅から6キロ以内で、人口密集地です。また、コンビナートの老朽化によって、事故が頻繁に発生し、さらに津波や液状化の危険が指摘されているところです。
 この間、日本共産党千葉市議団は、国による市民への説明もなく、選定過程を知ることができないのでは、地方自治も民主主義もないとして、「選定について白紙撤回すべき」と求め、運動しています。

 環境省からは、小里環境副大臣と福山環境大臣政務官、担当部長などが出席し、説明と質問に答えていました。