
今日、一般質問を行ないました。質問項目は、美浜区における地域・住宅・福祉について、液状化対策について、子どもルームについてです。何度かに分けて報告したいと思います。今回は液状化対策についてです。
千葉市での液状化対策の進捗状況は、地下水位低下工法の実証実験が行なわれ、磯辺4丁目63自治会地域でその有効性が認められ、秋頃までに事業計画作成を行なう予定になっていますが、同工法が採用できない地域は、格子状地中壁工法の対象となります。先日、もっとも被害を受けた磯辺8丁目に伺った時に住民から、「200万円の対策工法で次の地震に対応できるのか」「費用負担がなくなれば合意も進むのではないか」など要望が出されています。
工法の選択の余地のないところについては次善策も検討すべきと求めました。しかし、市は「国から示されているガイダンス(案)には、地下水位低下と格子状地中壁が実施可能」とし、一体的な対策が困難な地域については、「個別に実施できる対策などについて情報提供を行なう」として、最終的には個別、個人の対策に求めています。2回目の質問の際にも、「個人の対策」に求めるのではなく、液状化被害の実状に応じて対策を講じるよう国に次善策を検討するよう求めました。

写真は、国の補助が確定していませんが、千葉市の格子状地中壁工法における支援制度。宅地所有者負担の2分の1かつ上限200万円の支援。国の負担割合の回答がないとのことで、費用負担が未だ定まっていません。あくまで試算の額です。
最後に、より市民に身近な千葉市が、国が従来のように「個人の資産形成」になるからという理由をそのまま受け入れ、液状化対策ができない地域で、個人の対策で終わらせてしまっては、本当の復興にはならない。「住宅の再建なしに地域の再建なし、この立場で液状化被害に遭われた住民の負担軽減のためにも、国の負担割合を明確にするよう国に強く求めるべき」と求めました。