一般質問の2項目目は、児童相談所です。現在の児童相談所・一時保護所が建設されようとしていた当時、美浜区への建設によって隣接する団地への日照の影響が生じる問題、住民との合意問題など市議会で取り上げられていました。
 さらに児童養護施設の問題では、今から10年前に児童養護施設を運営するある社会福祉法人が、理事会の意向に添わない職員をほとんど解雇する異常な運営や補助金の不正受給など「不正な運営」がテレビ・週刊誌などで報道されました。理事者側は、子どもの権利を守る意識が薄く、直ちに厳しい改革が必要でした。市の指導責任は、当時の決算委員会でも厳しく問われ、指摘要望事項にもなりました。先輩議員が児童虐待に関わる問題では厳しく指摘し、子どもの命を最優先に改善、提案をしてきた歴史的経過があります。

 児童相談所への虐待通告件数と複雑なケースが増加しており、職員の増員が追いつかず、職員1人あたりの対応件数も増加しています。
 実際に、児童相談所における8人の児童福祉司の継続指導中の件数は、11月1日時点で1人当たり約65ケースとなっています。
 私から、虐待通告があれば48時間以内に児童の安全を確認しなければならず、子どもの命にかかわる問題だけに、児童福祉司を抜本的に増やすこと。子どもたちの教育保障の充実や虐待した親への支援(対応)、里親制度の充実を求めました。


 質問の最後に、「虐待そのものは許せませんが、子育ての孤立や貧困の連鎖などが要因となっています。今回、あらためて児童相談所に直接伺う中で、子どもの最善の利益ということもケースによっては対応が難しいことも伺い、子どもたちの命が最優先にされるよう児童相談所のさらなる体制充実を」と求めました。写真は息子の後ろ姿。