
今日は午前10時から各常任委員会が開催されました。私の所属する環境経済委員会(市民局・環境局・経済農政局・農業委員会所管)は議案8件と請願1件でした。今回の議案で質問や意見、指摘が集中した議案は、一般会計補正予算の地域課題解決ソリューション運用管理です。
市によれば、「地域での課題について、市民の皆様からスマートフォン等を使った位置情報つき写真レポートをお送りいただき、 WEB上で市民と市役所が情報を共有し、その課題にスピーディに取り組むとともに、市民と市役所が協働して解決することを目指す」ことを目的に、7月からの実証実験結果を踏まえて、来年9月からの本格運用をすることから、債務負担行為で6,600万円(設定は5年間)を計上するという内容の議案です。
他会派からは「債務負担行為の5年間設定の妥当性」や「新年度予算ではなく補正予算としたこと」「評価の指標」「負担軽減策の取り組み」「実証実験段階からの他自治体との連携」「実証実験では市民協働で解決できていない」「責任の範囲はどうなるのか」「情報管理でぎすぎすした社会にならないか」「不測の事態の時に開発業務を解約できるのか」「お金をかけなくてもできるのでは」などの質問や意見、指摘がありました。
私からは、実証実験から得られたレポート総数のうち道路が約7割を占め、今後運用するにあたり他部局との連携、現場(特に土木事務所)の合意が得られているのか。協議しているのか。6,600万円での開発や運用について市民の理解は得られるのか。従来通りの市民への周知方法だけで良いのか。開発費用が高額であり、経費の軽減は可能なのか。将来的に他部門で活用する際に新たな開発経費を計上するのか。従来の組織である自治会や市民団体からの課題(要望)とともにより市民からの吸い上げを行なうことが求められると指摘しました。
委員会での採決後、「附帯決議を出したい」との会派が出て、千葉市議会では常任委員会と特別委員会では初めてとなる「附帯決議」が提出されました。内容は、私や他の委員の指摘の内容とほぼ同じ内容です。この委員会での意思表示となり、議会最終日の委員長報告で参考情報にとどまるため、実際の議案には附帯決議は含まれません。私からは附帯決議の実効性が担保されなければならないと述べました。他会派も「今回の議案の今後について報告を」と当局に求めています。
写真は、iPhoneの「ちばレポ」のトップ画面です。