視察2日目。滋賀県大津市議会の広報と議会改革の取り組みを視察しました。「おおつ市議会だより」はA4版で年5回発行し、6月、9月、12月の通常会議(通年議会のため定例会と呼んでない)号は10ページ。2月通常会議号は14ページ。5月特別会議号は4ページ・フルカラーです。発行部数は113,500部/回で市内在住の自治会加入世帯へ宅配業者を通じて配布、自治会から各世帯へ配布されています。未加入者への対応は市民センターなど公共機関窓口に配置と、自治会未加入でマンションなどまとまっているところについては管理組合や大家さんに配布を依頼し、対応しているとのことでした。また、市議会だよりの発行に先駆けて、質疑・一般質問などについてパソコンやメールで配信する『はやうち市議会だより』を出しています。閉会後に1週間から10日前後で配信されて会議の概要を見ることができます。
 さらには、びわ湖放送のデータ放送で市広報と市議会だよりが今年度から読めることと、市議会だより内に記事に対応したホームページへのアクセス手順を明示(クリックtoリンク)をだよりの各所に掲載され、掲載後にホームページやインターネット中継の閲覧数が増加しています。データ放送とアクセス手順が評価され、中核市42市が加盟する議会報コンクールで受賞されているのが特徴です。

 議会改革の取り組みについては、2009年度に議会活性化検討委員会を設置して、副議長を委員長、議会運営委員会委員長を副委員長に、議運委員が委員を兼務し、毎年度議会活性化検討委員会を常設で開催しています。2012年度については通年議会の実施と議会報告会について検討を行ない、今年度は議会のICT化を検討されています。
 この中で、特徴的な取り組みは、議員3名以上の交渉会派から条例づくりなどの提案を行う場合に、議運の賛同を得られたものについて1人会派含む各会派1名ずつで構成される政策検討会議を設置し、立案した会派から座長を出して条例づくりを進める取り組みをしています。この政策検討会議の議論に資するため、専門的知見の活用が可能な体制を整備する目的で、「政策検討会議アドバイザー制度」を創設して、大学とのパートナーシップ協定を締結して、「いじめ」問題についての講義を受けたり、議論する議会のための質問力研修を開催されています。

 昨日の堺市議会の取り組みと、今日の大津市議会の取り組みなども参考にさせていただきながら、千葉市議会の広報充実などにむけて取り組んでいきたいと思います。両市議会の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。