本日、千葉市都市計画審議会に委員として出席しました。市によれば、都市計画は、都市の健全な発展と秩序ある整備を図るため、土地利用のあり方や道路・公園等の都市施設の整備、市街地開発事業に関する計画などを定め、都市の将来像を描き出すものです。しかし、土地等に関する権利に制限を加えるものであることから、都市計画を決定する前に、その案について調査・審議をする会議としています。千葉市都市計画審議会条例が制定に基づいて行なわれています。
 今回の議案は、県が所有する中央町駐車場を廃止するという議案です。当初の長時間駐車への対処のために整備されましたが、周辺施設での駐車場整備が進み、駐車需要を駐車台数が上回っている状況であることや耐震性能もⅠs値0.58となっていることから、まずは駐車場の都市計画決定を廃止する内容です。
 私からは、建物について利用についての今後どのような考えで進めようとしているのか。今後のまちづくりとして、新たな民間建築物を建設については現在でも空きテナントが目立つ中で見込めず、逆に駐車場だらけの街にならないのか質しました。周辺商店街の意見も聞き、協議しながら、この地域のまちづくりを考えていくべきではないかと意見を述べました。


 2つめの議案は、生産緑地地区の変更についてです。生産緑地法では市街化区域の農地について、固定資産税や相続税の課税が宅地並みに引き上げられたことから、500㎡以上で30年間の営農を条件に、生産緑地に決定することで、一般の農地並みに課税されることになっています。主たる農業従事者が死亡や病気によって営農できない場合に、市に対して買い取り申し出ができるようになっていますが、実際に買い取るケースは少なく、指定解除になって議案として出てきます。
 この間の議事録なども見ましたが、農業後継者の不足や従事できない状況の中ですが、環境面(生産緑地法条文では「公害又は災害の防止、農林漁業と調和した都市環境の保全等良好な生活環境の確保」として位置づけられていることから、生産緑地の果たす役割が減少することは、これもまちづくりをどうするかに関わってくる問題だということを指摘しました。

 写真は、今回の議案で出されたある生産緑地です。個人の所有でもあり、全体像を載せませんが、住宅街に囲まれた生産緑地です。先日、実際に議案で出された生産緑地の指定解除となる箇所全て、現地を見に行きました。