今日、九条の会・千葉地方議員ネット主催で、藤原真由美弁護士を講師に講演会を開催しました。テーマは「9条が危ない!平和憲法を守る多数派をどうつくるか」です。藤原弁護士から「このテーマは難しい」と言われていましたが、「多数派をつくる」ことなくして、社会を変えることはできないと最初に触れた上で、最初に憲法をめぐる動きを正確に理解するために、現行憲法と自民党の「憲法改正」草案の対比で条文に沿ってお話しされました。
 「憲法改正」草案では、憲法の本質を国家を縛るものから国民を縛るものへ変質させる内容があります。これでは受け入れられないと出てきたのが96条先行改正が出てきたものの、改憲論者や日弁連などの反対が広がりました。そして今度は解釈改憲で、国家安全保障法案と特定秘密保護法の制定で、「集団的自衛権行使」に向けた一連の動きがあり、理解を深めることができました。

 「多数派をどうつくるか」では、様々な意見の対立を避け、「一致点を見出す」努力をと。『自衛隊は違憲と考える人、合憲と考える人との一致点はどこに?』『日米安保条約を破棄すべきと考える人、維持すべきと考える人との一致点はどこに?』『護憲の立場の人、加憲の立場の一致点はどこに?』という内容で、考え方の違う人をやっつけるのではなく、味方に変えていくことが必要、その度量を持つことが大事だということでした。
 講演を受け、その後に隣の人と自己紹介や感想を出し合うなどのワールドカフェ方式で交流し、インタビューして、最後に講師にまとめていただくという形式を取りました。今回は70名程度ですが、来年4月に予定している九条の会・ちばけんと九条の会・千葉地方議員ネット共催の講演会も同じような形式でやれるか、今後検討していきます。お互いが感想を出し合うのも良い方法だと感じました。