「私はみなさんにお約束します。状況はコントロールされております。私たちは決して東京にダメージを与えるようなことは許しません」「汚染水の影響は原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で、完全にブロックされている」「健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」と訴えたことに違和感と怒りがこみ上げてきました。現実を見ないと…。

 私自身はスポーツを否定はしませんし、オリンピックも好きですが、安倍首相が上記のように述べたことについては、事実なのか、検証されたものなのか、全く逆のことではないかと思ってしまいます。開催地(都市)である東京で、まだ未整備である競技場の建設に莫大な予算が向けられる一方で、都民のくらしや福祉が削られ、地元の中小零細企業へ仕事が回らなければ、一部の利権が潤うだけ。
 安倍首相が発言した以上はもちろん責任も伴います。汚染水対策だけでなく、その原因となった原発事故の収束に本格的に取り組み、現在ある全国の原発の廃炉に踏み出すこと、被災地の復興をやり遂げることが求められます。

 

 2020年まであと7年、息子は8歳になっています。こんな風に「高い高い」できないくらい大きくなっているのでしょうね。その時に、「お父さんたちは7年前に廃炉を決断したから今があるんだよ」と言えるようにしたいです。