
菜の花エコプロジェクトというものがあり、元スキー場での蕎麦と菜種の混作により生産を開始。菜種油はてんぷら油という発想しかなかったところへある料理番組に出演したフランス料理の職人の助言で自家焙煎と自然ろ過、注文搾油による調味用オイルの商品化につながりました。実際の商品は写真のもの。50mlと100mlの2つがあり、100mlは940円です。決して安いものではありませんが、かなりの良質なオイルです。

市内の小学校やホテルなどの廃食油(使用済みのてんぷら油)を、前処理した上で、メタノールと苛性ソーダを加えて化学反応でグリセリンと分離させ、湯水と中和剤で洗浄中和を2回、湯水ですすぎ2回、加熱して脱水してバイオ軽油を精製する作業行程です。ほぼ手作業で500ℓの精製機材で1週間かかるとのことで、精製されたバイオ軽油は1ℓ130円と軽油よりも高く採算性の課題があります。バイオ軽油は大町市のごみ収集車4台のうち2台の燃料として活用されています。写真は、工程ごとの油の状況です。

信濃大町駅は三角州の低部にあり、地域づくり工房まで緩やかな坂となっています。水路は暗渠となっていますが、水の流れる音がします。駅からは黒部ダム行きのバスも出ていて、観光にも力を入れている雰囲気でした。