
昨日、美浜文化ホールで開催された花見川区革新懇と千葉市革新懇主催の「脱原発・自然エネルギーと地域経済」の講演会に参加しました。最初に、花見川区革新懇の世話人でもある小松実県議が講演会開催にあたっての挨拶があり、千葉県革新懇代表世話人でもある三輪さだのぶさんから県内をまわっての県政の実態の報告がありました。
講演会の講師は、(株)NERC(ネルク・自然エネルギー研究センター)の代表取締役である大友詔雄さんです。北海道大学で原子核工学について研究しましたが、原発の安全性に疑問を持ち、講演でもご本人の言葉で「原子力(原発)は使えない技術である」とし、その後に自然エネルギーの研究・開発・普及に転換しました。
福島原発事故については、地震・津波で被災した宮古市の状況と空間放射線量が高く、放射能汚染で深刻な飯館村の写真を示し、「自然災害では被災地は復興は可能だが、原発事故の被災地は簡単に復興できない。戻れない」と話しました。チェルノブイリ原発事故の例もあげ、いま新たな石棺で原発を囲おうとしているが、耐用年数は100年であり、これから何回も建て替えなければならない。26年経ってもまだ放射線を測定できないところがあると、原発事故がもたらす被害を訴えていました。
脱原発への取り組みを進めているドイツ、バイオマスエネルギーが広がるデンマークの取り組み、北アフリカに仮に太陽光などの発電施設を設置した場合の電力量、カイトによって生み出される電力量などの自然エネルギーを活用している経験や、北海道芦別市や足寄町を中心として木質バイオマスや木質ペレットを活用し、生産・販売で化石燃料との比較で自治体の財政的負担が減って、さらには地域雇用に結びついているなどの取り組みが紹介されました。
大友さんのこれまでの取り組みを2時間弱でお話しするのは、短すぎるのではないかと思ってしまうくらい、内容の濃いものでした。