

今日、党市議団で仙台市を視察しました。視察内容は、「仙台市における震災廃棄物の処理について」です。仙台市若林区沿岸地域のがれきの発生量は135万トンと推計して、「自己完結型」のがれき処理をめざして、発災から1年以内で撤去、3年以内の処理完了をめざして進められています。そのために、沿岸部3ヶ所に処理施設を設置し、がれき処理を行なっています。
撤去現場では、可燃物・不燃物・資源物の3種類に分別し、がれき搬入場では、コンクリートくず、木くず、金属くず、廃家電製品、自動車、アスファルト、瓦、石膏ボード、消火器、バッテリー、ドラム缶などを10種類以上に分別して、リサイクルについても進められています。がれきの3分別については、30年以上前の宮城県沖地震から、来るであろう地震に備えていたとのことです。そして早く対応できた理由として、がれき受け入れの場所の確保について、沿岸部の市有地・国有地であったことや、市庁舎でその日のうちにがれき処理の打ち合わせができたこと、産廃業者の許認可を仙台市ででき、市内業者を把握していたことの3点が挙げられました。行政・業者・市民が一体となって、がれきの分別に取り組んだことで、処理のスピードの効果があがっています。
現在、135万トンのうち約60万トンの処理が完了し、石巻市のがれきの中の可燃物についても受け入れているとのことです。
現地までの移動はタクシーでしたが、仙台東部有料道路の下をくぐると、仙台平野が広がっています。海岸に近づくにつれて、津波による甚大な被害状況がわかります。荒浜小学校とその周辺に津波に流されず残った住宅が何軒かあるだけでした。
写真は、3ヶ所ある搬入場の1つの井土搬入場の焼却炉で説明を受ける市議団のメンバーと、木くずが分別された場所。