今日午後1時から、防災・危機対策調査特別委員会が開かれました。今期最後の委員会です。東日本大震災を受けての市の態勢・対応や昨年度末に市長に提出した提言、福岡市への視察、美浜区などの被災地域の現地視察など行なってきました。

 今回は、千葉市の液状化対策の取り組みと庁舎整備について調査を行ない、当局からそれぞれ説明を受けて、質疑に入りました。私からは千葉県が実施した地質調査結果(ボーリング調査)の精査がいつ完了するのか。液状化被災地域を抱える千葉県が「液状化しやすさマップ」の作成にとどまらないように市としても働きかけることを質しました。地質調査結果の精査についてはコンサルタント会社に委託し、「現在は精査中で、6月5日に開催を予定している液状化対策推進委員会までには完了したい」との回答がありました。
 液状化被害現場・地層の状況に合わせて、スピード感を持った対応が求められていると意見を述べました。
 また、美浜区内において、ある集合住宅で基礎部分に被害が出ている状況があることについて、今回の液状化対策には集合住宅が含まれていないため、国の制度の創設・改善が必要との認識です。
 道路と宅地の一体的な液状化対策にむけたハードルが高いというのが現状です。
・個人負担が事業の実施にあたって生じることと、そのための合意形成
・美浜区内の地層にあった対策工法の選定
・分譲マンション(集合住宅)は対象外の制度となっていること
・道路だけの液状化対策は交付金の対象になっていないこと
などです。


 写真は昨年3月11日の東日本大震災直後の稲毛海岸2丁目付近のPAT稲毛前の通り。現在は電柱も歩道も復旧しています。
 次期の特別委員会に申し送りする「検討すべき調査事項」を協議し、ふくなが洋市議から「瓦礫の受け入れについて」も調査すべきという提案がされ、委員会は終了しました。