予算審査特別委員会分科会2日目は、教育未来委員会所管のこども未来局と教育委員会の予算について審査を、日本共産党からはもりた真弓市議と私が行ないました。
 私は、こども未来局については、児童相談所の運営や体制強化について審査しました。過去3年の虐待対応件数は、2010年度で436件、今年度2月末現在で509件と増加傾向にあります。3年前から児童福祉司の増員や区役所での「泣き声通報」、今年度も児童相談員と児童福祉司を増員しているとのことです。学校や警察、保健福祉センターとの連携強化の協議、この他、さまざまな研修にも取り組んでいます。区役所で育児に悩んでいた母親からの相談があったことで早期に対応が図られたとのこと。
 原因として考えられるのは、親と子の社会的孤立があることです。子どもに関係するところだけでなく、各分野にわたって「気づき」が必要であり、連携強化が必要と求めました。

 教育委員会については、武道の必修化についてです。市内の学校における部活動・柔道での事故はここ3年間では起こっていないとのことです。必修化にむけた講習会での教員の感想については、安全面や講習の複数回開催の要望が出されているということで、3月に実施することも含めこの間4回行なっているとのこと。大きな事故がこの間ないことは良いですが、日本スポーツ振興センターの「学校管理化の死亡・障害事例と事故防止の留意点」では、過去28年間で114人死亡・275人が重い障害を負う事故が起きています。
 千葉市でも「かけてはならない技」をしないように指導するということですが、不安は拭いきれません。現場の教員も不安がある、安全確保が前提に行なわなければならないと求めました。