今日、ごみ行政の取り組みについて高知市を視察しました。高知市は約15万8千世帯、34万の人口の都市です。高知は坂本龍馬を輩出したり、後の自由民権運動の発祥の地でもあります。
 高知市は、一般家庭ごみの収集運搬と処分は直営・委託ともに無料で行っています。市指定のごみ袋はなく、透明・半透明の袋で出すことができます。資源物については高知市再生資源協同組合と市民、行政とが協働して分別を徹底されています。町内自治会のみなさんなどが分別を推進されているとのこと。自転車や傘についても金属だけを取り出して資源に回しています。

 ごみの有料化(指定袋45リットル45円)の計画が2009年3月に市長から表明され、同年7月から地域説明会が開かれた経過がありましたが、市民から「金銭的負担をなくしていくことが必要」「(分別など)協力してきたのに」などの意見があり、議会でも「市としてまだやるべきことがあるのでは」と反対が過半数となり、否決されています。その結果、埋め立てしていたごみの資源化や雑紙回収を導入するなどの取り組みを進めています。千葉市でも若い世代へのごみ排出の啓発を進めますが、高知市は学生向けに、特に新入生のオリエンテーション時に市職員が出向いて話をしているとのことでした。

 人口は横ばいですが、ごみの収集量は減少しています