
その後すぐに、発議1号として、千葉市中小企業振興条例制定検討委員会設置条例の提案を会派を代表して私、佐々木ゆうきが説明を行ないました。昨年閣議決定された『中小企業憲章』の前文にある「中小企業は経済を牽引する力であり、社会の主役である」「中小企業が光輝き、もって、安定的で活力のある経済と豊かな国民生活が実現されるよう」などの文を引用しました。千葉市の経済や中小企業の状況などの産業構造の分析が欠かせないこと、行政と企業、関係機関、農業関係者、市民で知恵を出し合って千葉市経済の方向性を議論する必要性を提案しました。
重要な点は、条例を制定するにしても経済振興策や計画をつくる上でも、その過程が重要であることです。この間、視察してきた大阪府吹田市、北海道帯広市・釧路市では、住民参加型や行政と商工団体、中小企業家同友会の3者などで条例の議論を重視していたことなどを紹介しました。
また、高速道路・空港・港湾などへの投資で、企業誘致する活性化対策から、地域に根ざして、地域に雇用と所得、税収を生み出す中小企業や農家、協同組合、そして行政が地域内投資の力量をつけて、地域で連携強化することの必要性を訴えました。
この条例については、補助金や融資のための根拠条例ではありません。条例の内容を協議するだけでなく、千葉市と中小企業、住民が協働し、中小企業振興についてあらゆる意見を出し合って、その議論を通じて千葉市にあった自主的な振興策、条例を打ち出すことが中心に置かれている条例です。先日、参加をした中小企業家同友会の元気戦略セミナーで同友会の方がまとめで話された「中小企業は地域の雇用を守り、地域を支えている」という言葉を、もっと多くの方々に知っていただきたいし、議論をすることが必要と考えます。
写真で示しているのは、経済産業省・中小企業庁作成の「中小企業憲章」の冊子です。