今日は茨城県阿見町にある予科練平和記念館の見学に行ってきました。同館は、今年2月2日にオープンした新しい平和記念館です。次世代に正確に伝承し、命の尊さや平和の大切さを考えてもらうために建設したとのことです。外観は斬新で、館内からは空を見ることができる造りになっています。
 「予科練」とは、「海軍飛行予科練習生」とその制度の略です。昭和5年にこの教育制度が開始されました。今で言う中学2年生や高校2年生の子どもたちを全国から試験で選抜。親に苦労をかけまいと学費がかからない予科練を受ける子どもが多かったようです。昭和5年から20年までの15年間で24万人が入隊。その内、2万4千人が飛行訓練を経て、戦地へ行きました。この中には、神風特別攻撃隊いわゆる特攻隊として出撃したものが多く、その8割、1万9千人が戦死したといいます。この地域も、空襲に遭い、予科練生だけでなく地域住民にも犠牲が出ました。

 館内は7つのテーマ、入隊・訓練・心情・飛翔・交流・窮迫・特攻に分かれていて、当時の様子を再現したり、元予科練生や阿見町の住民の証言などを映像で見ることができます。館内は撮影禁止なので、実際に見学されると良いと思います。小中高生300円(団体240円)・大人500円(団体400円)です。

 また、予科練平和記念館のすぐ近くに自衛隊土浦駐屯地があり、その中にも雄翔園・雄翔館があります。こちらは、遺品はもちろんのこと、当時、特攻で使われた戦闘機や船の模型、(特攻)隊員の写真などが展示されています。こちらも撮影はできません。